猿之助被告「言い表せない罪」 執行猶予付き有罪判決に“心情”(2023年11月17日)

猿之助被告「言い表せない罪」 執行猶予付き有罪判決に“心情”(2023年11月17日)

 両親への自殺幇助(ほうじょ)の罪で懲役3年、執行猶予5年の有罪判決が言い渡された市川猿之助被告(47)が現在の心境を明かしました。

■猿之助被告「言い表せない罪」

 市川猿之助被告のコメント:「本日、裁判所から懲役3年・執行猶予5年の判決の言い渡しを受けました。失意のどん底で決意したこととはいえ、常に自分を見守ってくれた父と母を巻き込んでしまったこと、そして歌舞伎界を含め多くの皆様に治癒し難い傷を負わせてしまったことに対し、言い表せない罪を感じています。自分の記事が世に出るとき、そのこと自体により四代目猿之助を継承した自分が『猿之助』という名前のみならず、歌舞伎界という大きな伝統と文化に対し深い傷を与えてしまうこと、また、成長を歩み続けている猿之助一門のみんなを暗闇の中に放り出すこと、その現実の大きさから自死を選んでしまいました。どん底の中で生き長らえることを選ばなかった自分の弱さを責めるしかありません。たとえ生活の場を失ったとしても次の日を信じて静かに待つべきでした。生きることを諦める気持ちになったとき、自死を成し遂げることだけを考えていました。自分の精神状態の異常性すら理解できない状況に陥っていました。事件の日から今日まで生きてきました。毎日、あの日のことを思い返してきました。私だけが生き延びてしまった、父と母に申し訳ない、そういったことを考えていました。事件後も、死んでしまいたい、明日命が終わっていないかと思うこともありました。しかし、周囲や病院関係者の助けのおかげで事件のときほど真に迫った自死の思いが生じることはありませんでした。『最後に何か言いたいことはありますか』という裁判官の言葉に対し『自分にできることがあればやらせていただきたい』と答えました。今後は、生かされた自分にこれから何ができるか考えていきます。これからは一人で抱え込まずに自分の弱さも自覚し、周囲の方々に相談し助けていただきながら一日一日、一生懸命に生きていこうと考えています。本当にご迷惑をおかけしました」

 17日、東京地裁は猿之助被告に対し、懲役3年・執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。

厚生労働省は、悩みを抱えている人には、1人で悩みなどを抱えずに「こころの健康相談統一ダイヤル」や「いのちの電話」などの相談窓口を利用するよう、呼び掛けています。

▼「こころの健康相談統一ダイヤル」0570-064-556
▼「#いのちSOS」0120-061-338
▼「よりそいホットライン」0120-279-338
▼「いのちの電話」0570-783-556
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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