物価高の中、売り上げを伸ばしているのが、300円前後で買えるチルドタイプの焼きそばの生麺。スーパー大手の「いなげや」では、9月までの1年間の売上高が前年度と比較すると6.4%増加。ライフコーポレーションでも8月から9月の売上高が、前年比3.5%伸びたといいます。焼きそばのチルド麺、可能性はまだまだ広がります。
■「ゆでて混ぜるだけ」焼かない焼きそば
小笠原亘キャスター:
いま、袋に入った焼きそばの売り上げが好調だそうです。
第一生命経済研究所の永濱利廣首席エコノミストは「賃金が伸び悩む一方で、物価高が家計を苦しめている」といいます。
家に帰ってご飯を食べることが増えるも、主食のコメの価格は上昇し高止まりに。そこで袋の焼きそばの需要がアップしたそうです。
焼きそばの値段は上がっていますがリーズナブルに買えるので、人気が高まっているということです
食文化研究家で、ご当地焼きそばに詳しい大和イチロウ氏は「知られざる絶品のご当地“袋焼きそば”がある」といいます。
秋田県の「佐藤養悦本舗」が販売する「稲中焼そば」(2食648円)です。公式ホームページなどで購入できます。
「稲庭うどん」でおなじみの佐藤洋悦本舗です。稲庭中華焼きそば、略して「稲中焼そば」だそうです。
袋には「ゆでて混ぜるだけ!」とあります。焼きそばには珍しい「棒麺タイプ」で、それを焼かずに茹でます。そこに豚肉、キャベツを投入し、湯切りしてソースと絡めます。焼かずに完成です。
しっとりとした麺は初体験で、モチモチしていました。
佐藤養悦本舗の佐藤社長は、稲庭うどんの職人ですが、焼きそばが大好きで8年かけて開発した麺だということです。
私は佐藤養悦本舗のうどんが好きなんですが、それが焼きそばにも反映されています。
■「もやしがいい仕事をしている」 麺は味つき
小笠原キャスター:
大分県日田市の「想夫恋」が販売する「想夫恋焼そば」(1食550円)です。
日田市出身のTBS江藤愛アナウンサーは「本当に絶品です!地元に帰ったら必ず食べるソウルフード。とにかく麺が最高です」と話していました。「日田に行ったら、絶対に行った方がいい」とすすめるほどのお店だそうです。
作り方は、まずもやしを炒め、レンジで温めた具材入りの麺をそのまま入れます。麺には、味もついていて完成となります。
具は入っていますが、さらに美味しくシャキシャキ感を出すために、“追いもやし”も入れます。地元では、生卵をのせるのが定番だそうです。
井上キャスター:
(試食して)美味しかったです。麺の味もしっかりしていて、ソースも絡まっていました。もともと、できてるので味が絡まっているんです。その美味しさはありましたね。やはり、もやしがいい仕事しますね。
元競泳日本代表 松田丈志さん:
味が決まっているのは良いですね。
小笠原キャスター:
東京都には上野店・神田店、神奈川県には横浜青葉店があります。その他にも、公式ホームページなどで購入できます。
■“袋のまま”食べる焼きそば
小笠原キャスター:
北海道美唄市の「角屋」が販売する「味付ゆで焼きそば」(美唄市156円/アンテナショップ254円)です。
食べ方に特徴があります。袋の下の方を押して、そのまま食べるというものです。炒めたりなどはしません。
元競泳日本代表 松田丈志さん:
(試食して)美味しいです。焼きそばパンの上の麺を食べている感じです。味はしっかりしていて、塩気が強い気がします。十分これだけ食べられます。小腹がすいたときに最高です。
ホランキャスター:
「温めて食べてください」と書いてありますよね。
小笠原キャスター:
地元の人たちは、フライパンで炒めず、そのまま食べているそうです。
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