【野菜の高騰】トマトは例年より3割前後アップ 猛暑で野菜の価格が高騰 農水省「今週のお手頃野菜」参照がオススメ

【野菜の高騰】トマトは例年より3割前後アップ 猛暑で野菜の価格が高騰 農水省「今週のお手頃野菜」参照がオススメ

野菜を買うとき「こんなに高かったっけ」と感じること、ありませんか? 名古屋市・大須商店街のスーパーマーケットに取材すると「暑さの影響」や「値上げ」という言葉をよく耳にしました。この夏、野菜の価格はどのように変動していたのか見ていきます。

農林水産省が全国のスーパー470店舗を対象に行った調査結果では、全体的に野菜の価格が上がっています。トマト、キュウリ、レタスの価格を比べたグラフです。平年を100として、それよりも高いか低いかを表しています。2024年の6月以降は常に平年を上回っている野菜もありました。

中でも注目したいのがトマトです。夏の野菜にもかかわらず、7月以降は平年より3割前後、高い状況です。農林水産省によると、愛知県のトマトの出荷量と産出額は全国3位。その分影響を受けている農家も多いことが予想されます。

豊田市にある「高橋農園」のトマト農家、高橋修二さんに取材をしたところ、やはり暑さによる不作と暑さ対策にかかる費用負担で苦しいと話しています。特に2024年はこれまでに経験したことのない暑さで、苗が枯れてしまったりトマトの色味が悪くなったりと、深刻な影響が出たそうです。

農林水産省によると、トマトの生育に影響が出る気温は30度以上。しかし、高橋農園のある豊田市の最高気温は、7月以降はほぼ30度を超えています。35度以上の日も多いです。暑さ対策として、ビニールハウスに入る光を抑えて温度を下げるためにハウスの表面に散布する遮光剤に加え、2024年から遮光カーテンを導入しました。

これだけでもかなりの費用だったといいますが、暑さに関係なく、野菜の肥料代や水道代、電気代などが軒並み値上がりし、さらに苦しい状況だそうです。しかし、収穫量は暑さ対策をしていても、2023年に比べて半分に減少。売り上げも2年前に比べて半分まで落ち込んだそう。

高橋農園の高橋さんは「もちろん値段を高くしたいわけじゃないが、お金をかけないと消費者の求める野菜は作れない。心苦しいがその分の値上げはやむを得ない」と話していました。

野菜の価格が高騰している中でおすすめしたいのが、農林水産省が毎週ホームページで発表している「今週のお手頃野菜」。「今週は○○がお買い得」「○○は平年並み」などの情報を発信しています。もちろん地域や店によって状況は違うので、1つの参考としてチェックしましょう。

ちなみに群馬や長野といった生産地の暑さが和らいできたことから、キャベツがお買い得です。また、ニンジン、ネギ、ナスも平年並みとのこと。名古屋市中央卸売市場の最新の見通しによると、サトイモやジャガイモが下がる見込みとのことです。生産地の気温が下がり、収穫量が安定してきています。

一方で心配なのが、暑さに弱いダイコンです。9月に入ってからも暑さが続いている影響で、10月以降に収穫するものが十分に育たない可能性があるとのことです。

農家は客が野菜の値段を高いと感じて買うのを控える「買い控え」が起こることを心配していました。農家の生活を守るためにも、今後も野菜の価格に注目しながら食卓に取り入れてみてください。

#野菜 #高騰 #農林水産省

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