子どもを中心に流行する「手足口病」が5年ぶりに各地で警戒レベルになっています。その理由とは。
7日午前、大阪府堺市の小児科クリニックでは、幼稚園に通う女の子が診察に訪れました。
母親
「これが一番最初に出てきた(発疹)」
かなざきこどもクリニック 金﨑光治 院長
「痛い?かゆい?」
母親
「かゆいみたいです」
金﨑院長
「最近の手足口病は、1個1個の発疹が大きい」
このクリニックでは、午前だけで5人の子どもが「手足口病」の疑いがあると診断されました。
母親
「熱が1日半くらい続いて39度くらい。(熱がおさまったら発疹が)出てきた。『これ、ひょっとして』と思って…」
6月から7月にかけてピークを迎える「手足口病」は5歳くらいまでの子どもを中心に流行する感染症です。発症すると手や足、口の中などに発疹ができ、熱が出ることもあります。髄膜炎などの合併症を引き起こすこともまれにありますが、一般には口の痛みなどから飲食を避けてしまうことによる脱水などが心配される病気です。
大阪府では先週月曜日からの1週間で、1医療機関あたりの患者数が「6.11」人となり、5年ぶりに基準となる「5人」を超え、警報レベルとなりました。このほか、兵庫県や奈良県、京都市でも警報レベルを超え、関西全体で流行しています。
今年の異常な感染拡大はなぜ起きているのか。コロナ禍の感染症予防が関係していました。
かなざきこどもクリニック 金﨑光治 院長
「コロナの影響で(手足口病に)かかっていなかったので、たぶん今たくさんの子が罹患していると思う」
(Q かかったことがない人がかかりやすい?)
「かかりやすい」
一方、豊中市にあるこども園でも対応に追われています。この園には、0歳~5歳の97人の児童が通っていますが、この2週間で12人が手足口病に感染しました。
「上野ひだまりこども園」中岡優紀子 園長
「唾液や鼻水を介して隣のクラスに徐々にうつって広がって、きょうだいのお子さんにも広がったと思います。手足口病が疑われる段階で、保護者は仕事をされているが、『日中に(医療機関の)受診をお願いします』とお声がけしています」
さらなる感染拡大を防ぐため、普段よりもおもちゃや手すりの消毒を頻繁に行ったり、保護者に注意を呼び掛けたりするなどの対策を行っているということです。
夏の訪れを前に猛威を振るう手足口病。感染症から子どもたちをどう守ればよいのでしょうか。
◇◇◇
近畿の感染状況です。健康レベルを超えているのがかなり広い範囲で、5年ぶりが大阪と奈良になっています。
夏に流行するこの手足口病なんですが、5歳以下の乳幼児が中心で、飛沫、接触などで感染します。免疫力の低下した大人も感染するケースがあるということです。
先生によりますと、やはりコロナ禍の感染対策で流行しなかったことで、免疫のない子どもが増えているからかかる子がこれだけ増えているのではないか。また、重症化リスクは低いんですが、稀に髄膜炎や脳炎を引き起こすこともあるということですが、ほとんどが数日中に治るということです。
感染を防ぐにはどうしたらいいのか。
基本的なことですが、手洗い、うがい、マスクを徹底する。そして、タオルの共用をやめておく。また、治った後も油断せずに、症状がなくなっても、便の中にウイルスが2週間から4週間ほど残るケースもあるということで、排泄物を適切に処理をして、手洗いを徹底するようにしてください。
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