阪大で日本初の手術成功 難病の赤ちゃんを母体とつながった状態で

阪大で日本初の手術成功 難病の赤ちゃんを母体とつながった状態で

脊髄が体の外に出てしまう難病「脊髄髄膜瘤(せきずいずいまくりゅう)」、赤ちゃんと母親の体がつながった状態で治療する手術が日本で初めて成功しました。

大阪大学などの共同研究グループは15日、母体を介して行う「脊髄髄膜瘤胎児手術」に成功したと発表しました。国の難病に指定されている「脊髄髄膜瘤」の手術は、出産した後、24時間以降から72時間以内に露出した脊髄を皮膚で覆うのが一般的ですが、先天性の障害が残る可能性が高いといわれています。一方、今回の手術は妊娠25週目で母子の体がつながった状態で行われるため、手術後も母親の体の中で回復と成育が見こめ、胎児の神経障害などを軽減できるといいます。日本では初めての治療法で、4月に手術した患者は現在も妊娠継続中で経過を観察しています。

【大阪大学医学部付属病院胎児診断治療センター 副センター長】「脊髄髄膜瘤胎児手術」が日本でも標準治療の1つになるよう、出生前に診断された両親にとって希望となれば」
今後保険適用をめざしつつ、先進医療の研究として継続していく予定です。

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