133億円“詐欺”の逃亡劇 香港やトルコを転々 工場勤務も【スーパーJチャンネル】(2024年3月12日)

133億円“詐欺”の逃亡劇 香港やトルコを転々 工場勤務も【スーパーJチャンネル】(2024年3月12日)

 133億円を集めた詐欺容疑で国際手配中の男。逃走劇を追いました。

■目を閉じたまま“後ろ向き”会見同席

 日本への送還のため、経由地のインドネシア・ジャカルタ近郊へと向かう機内。詐欺容疑で国際手配されている「西山ファーム」の元副社長・山崎裕輔容疑者(43)。

 山崎容疑者は、この移送の前にインドネシア当局の会見に同席していました。

 2020年に日本を出国した山崎容疑者。後ろ向きに立たされたその髪は肩まで伸びていました。

 一体、どのような逃亡生活を送ってきたのでしょうか。

 “リスクのない副業ビジネス”をうたった西山ファームによる巨額詐欺事件。実質的経営者だった山崎容疑者は、クレジットカードで果物などの商品を買えば上乗せして返金するなどと嘘の説明をして現金をだまし取ったとされています。警察は山崎容疑者らが全国で約133億円を集めたとみています。

■香港やトルコを転々 工場勤務も

 実質的経営者で海外逃亡した山崎容疑者は現地当局によりますと、2020年2月に日本を発ってから香港、タイ、UAE(アラブ首長国連邦)、ブルガリア、トルコを転々とし、2021年4月に観光ビザでインドネシアに入国したといいます。

 そして今年1月末、ついに発見されたのです。その時の動画では…。

インドネシア警察
「携帯を渡せ!こっちに集めろ!」

 サングラスを掛けた男が山崎容疑者で、インドネシア西部に浮かぶ小さな島、バタムのブラン島の沖合からボートに乗り、マレーシアへ向かおうとしていたところでした。

 インドネシア当局によりますと、山崎容疑者は「ハタナカ・ハジメ」や「フクダ」などの偽名を使い、生年月日も偽って逃亡していたといいます。

 拘束された山崎容疑者はカメラの前に立つと、こう話していました。

「西山ファーム」元副社長 山崎裕輔容疑者
「(Q.インドネシアでどんな生活を送っていた?)特に何もしていないです。家にいました」
「(Q.何か仕事はしていた?)してないです」
「(Q.入国した後はどこにいた?)…」

 山崎容疑者は、ジャカルタではマンション暮らしをしていたといいます。ただ、資金が足りなくなったのでしょうか。現地当局によりますと、2021年7月から2022年6月までジャカルタ郊外の鉄筋製造会社で働いていたといいます。

 日本時間の今月12日午後、経由地のジャカルタ近郊に着いた山崎容疑者。夜、現地入りしている愛知県警の捜査員が日本へ移送して逮捕する方針です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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