「バブル期とは違う」背景に中国経済の低迷も?史上最高値まで“あと1000円”【報道ステーション】(2024年2月13日)

「バブル期とは違う」背景に中国経済の低迷も?史上最高値まで“あと1000円”【報道ステーション】(2024年2月13日)

13日の東京株式市場で、日経平均株価が大幅に上昇し、取引終了の直前には、3万8000円台をつける場面もありました。元号が平成へとかわった1989年の大納会に記録した史上最高値まで1000円を切りました。

非課税枠が広がった『新NISA』の開始とともに高まる投資熱。ただ、人気の投資信託は、アメリカをはじめとする海外のものがほとんどです。
新NISAなどの資産運用セミナー。参加者は、こう話します。
セミナー参加者:「やりたいと思っていたのが積み立てNISA。それにあった商品は、ハイリスクではあるけれども、アメリカの株式がいいのかなという印象を今は持っています」

日本の株高を支えているのは、海外の投資家です。
三井住友DSアセットマネジメントチーフマクロストラテジスト・吉川雅幸さん:「海外の投資家からすれば、円安になると、日本の株が安くなるから買いやすくなる。円安が日本株のプラス要因になる。NISAの拡充にともなって、非常に規模の大きい日本の家計の金融資産が、これから株式市場に流れ込んでくると予想した海外の投資家が、先回りして日本株を買っているということも、非常に早いスピードで日本の株が上がってきた背景の1つ」

投資が日本株に向かう、もう一つの理由といわれるのが、中国経済の低迷です。
三井住友DSアセットマネジメントチーフマクロストラテジスト・吉川雅幸さん:「中国が、しばらくの間、停滞しそうだと。中国投資から別のところに向かっていく。その一部が日本にも入って来ている」

ただ、“バブル期以来”という言葉には、不吉な響きが含まれます。
三井住友DSアセットマネジメントチーフマクロストラテジスト・吉川雅幸さん:「今回は、性格がバブル期とは違う。 バブルのときは、企業の稼ぐ力以上に株が上がっていた。持っている資産も加味して、株価が上がっていた。今回は、企業の稼ぐ力が増していくのに沿って、株価が上がっている側面が強い。企業の実力に見合った株高だと評価しています」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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