能登半島地震から1週間 “厳寒”の避難生活「みんなで知恵を出し合いながら…」ビニールハウスに身を寄せる被災者 手作り味噌汁に涙【news23】|TBS NEWS DIG

能登半島地震から1週間 “厳寒”の避難生活「みんなで知恵を出し合いながら…」ビニールハウスに身を寄せる被災者 手作り味噌汁に涙【news23】|TBS NEWS DIG

元日を襲った能登半島地震から1週間が経ちました。石川県ではいまなお、約2万8000人が避難生活を送っています。支えあいながら避難生活を送る人々を取材しました。

■「子どもたちには、これ以上、つらい経験をさせたくない」

震災の爪痕に積もる雪…

藤森祥平キャスター
「ここは、焼け落ちてしまった輪島の朝市の現場です。警察と消防、20人以上が、雪の降る中、捜索活動を行っています」

地震発生後、大規模な火災が起きた石川県・輪島市で、雪かきをする子どもたちと出会いました。

ーー1週間経っていま、何に一番困っている?

小5男子「友達の情報。どこにおるか…」

小3男子「替える服がないから、服が欲しい…」

子どもたちの自宅は、住める状態ではありません。

子どもたちの父親 坂口竜吉さん(47)
「私たち家族はちょうど、揺れが始まったときに3階にいた。1階か2階にいたら、押しつぶされていた…」

坂口さんは、1階で、和食店を営んでいました。家族は、3階にいたため助かったといいます。
ただ、この先のことについては…

坂口竜吉さん
「いまある現実以外のことは、極力考えないように努力をしながら、毎日過ごしていて。『今日はよく頑張ったね』って避難所の人と話しながら。『よくやった』っていう繰り返しで…」

いまは自主避難所で過ごしているという坂口さん一家。
“子どもたちには、これ以上、つらい経験をさせたくない”と話していました。

■ビニールハウスで避難生活を強いられる人々も…

いまも、約2万8000人が避難生活を強いられている石川県。

輪島市内には、ビニールハウスの中で、被災者が身を寄せ合っているところも…
中には、こたつがありました。

ビニールハウスに避難する道下貴寿さん(65)
「昼はこたつ、夜はこたつを寄せてカーペットに電源入れて…」

7日、ようやく電気が復旧したといいます。

藤森キャスター
「1月1日に大きな揺れがあってから、少しずつこういう形にしていった?」

道下貴寿さん
「少しずつみんなで知恵出し合いながら、『それいいね』、『それしよう』と言いながらやっています」

現在は、3歳から95歳の、被災者11人が避難しています。

この日は、被災後、初めての手作り味噌汁。
正月料理などの食材を倒壊した家屋から探し出して、みんなで分け合って食べているといいます。

「美味しい…涙が出る…」

「ここにおったらね、泣いたらだめ。みんな笑うんよ。あんたが泣いたら、みんな泣くからね」

みんなで支え合いながら、いまを生きています。

■「生と死との境界線って何なんですかね…」

地震発生から1週間。助けられなかった命も…

寺本直之さん。
穴水町の土砂崩れで、妻と子ども4人を含む、家族・親戚10人を失いました。

寺本直之さん
「なんでわたしが、こんなことにならなきゃいけないんかなって。生と死との境界線って何なんですかね…」

石川県では、8日午後2時時点で、168人の死亡を確認。安否がわかっていない人は323人に上っています。

■「お風呂に入って、ファミリーレストランに行くことが、いまの夢」

藤森キャスター:
石川・七尾市の避難所では、いま約200人の方が夜を明かしている状況です。暖をしっかり取れているのか、本当に心配です。
この近くには、自衛隊が用意した、お風呂が設置されています。8日からようやく、この避難所で暮らす人たち以外も、このお風呂に入れるように受付が始まりました。少しでも早く温まってほしいと思います。

こうした中、お風呂にもまだ入れずに、避難所ではなく、さまざまな形で、自分たちの手で、避難を続けている人たちがいらっしゃいます。
輪島市内で、子どもたちと暮らしている坂口さんによると、周りの人の中に、とにかく気を張って、あちこち動き回って、頑張りすぎてしまったために、体を壊してしまった人がいるそうなんです。
だから、自分はあえて、みんなのためにも、あまり頑張り過ぎないようにしている、と話されていました。
また、子どもたちとは、お風呂に入って、ファミリーレストランに行って、たくさんご飯を食べることが、いま当面の夢なんだ、一緒にそういうことをしたいね、そんな話を毎日のようにしてるそうです。

輪島市内には、ビニールハウスで過ごしている方もいらっしゃいました。
きょう初めて、お味噌汁の炊き出しを行うことができた。きのうから電気が通ったということです。
とにかく皆さん明るいんです。明るく接してくださるんです。
でもそれは、泣いてしまったら、張り詰めていた気持ちが保てなくなる、泣くことすらままならない現実なんです。
ビニールハウスは、人が暮らすための場所では決してありません。いつまでこの生活が続くのか、心を繋ぎ止めるのに精一杯という様子でした。

輪島市では、連絡が取れない人の数が、8日の午前9時時点で31人だった数字が、午後2時時点では281人に増えました。
一刻も早い救助活動、捜索活動を最優先に行うことはもちろんなのですが、一方で、こうした被災した方々が身を寄せている場所で、1人…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20240109-6131644)

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