胸から肩にかけて彫られた桜吹雪の入れ墨。
日本刀のようなものを構えているこの男は、22日の午後6時半ごろ、神奈川・横須賀市のファミレス店内で早川知恵子さん(49)を日本刀のような刃物で刺し殺害したとして、逮捕された佐藤央雄容疑者(52)だ。
「イット!」の取材に応じた早川さんの8年来の知人には事件当時、早川さんから「軍刀持って殺しに来た」というメッセージが届いていた。
早川さんの8年来の知人「冗談だと思って『えっ?』ていうスタンプを送って、そのあとからは既読なし」
佐藤容疑者と早川さんの間に何があったのだろうか。
早川さんと佐藤容疑者が以前2人で暮らしていたアパートの近隣住民は…。
近隣住民「仲の良い感じでしたかね。ラブラブなんだなって」「(佐藤容疑者が)お医者さんだっていうから、『へえ、お医者さんがこんなアパートに入るかなあ』って思ってたの」
自らを医師だと話していたという佐藤容疑者。
看護師の資格を持つ早川さんとは仲が良く、2人は高齢者施設からの外出の付き添いなど、保険適用となる介護サービスにも取り組んでいた。
業務内容が書かれたパンフレットを見ると、その費用は年会費3万6,000円に加え、1時間ごとに1万円となっている。
佐藤容疑者のSNSに投稿された写真では、複数の高齢者に対し習字の指導をしている姿も。
腕をまくり、真剣に取り組んでいるように見える一方で、2人をよく知る人は「早川さんが佐藤容疑者のことを、医療活動のことをまったくわからない人だと、医師ではないと言っていました。(佐藤容疑者は)コンサルティング業だと思ってました」と話した。
仕事上の関わりがある相手には医師ではなく、コンサルタント会社の経営者を名乗っていた佐藤容疑者。
酔った勢いで「刀を持っている」と写真を見せ、自慢することも。
さらには「二十五年もヤクザをやっていて組長にもなれなかった寂しい男の成れの果て…ですわ」と自らを元暴力団員とSNSに書き込んでいた。
そうした佐藤容疑者に対し、早川さんは次第に「距離を取りたい」と話していたという。
さらに、関係がこじれた理由についてはこんな証言も。
早川さんの8年来の知人「もう姉さんが我慢できない、お金の面で我慢できないってなって、(佐藤容疑者は)納得していないような感じはしてましたけど、姉さんが一方的に出ちゃった感じなんで、キレイに別れてないと思うんですよね」
佐藤容疑者が業務を早川さんに任せきりで働かないことで関係が悪化。
交際関係を清算できないまま、早川さんは帰らぬ人となった。
警察は、2人の関係と事件の関連について、くわしく調べている。
FNNプライムオンライン
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