メジャーリーグで日本人初のホームラン王を獲得したエンジェルスの大谷翔平選手。
データをもとに、本塁打を量産できた理由を手作り解説でお伝えします。
■日本人メジャーを圧倒
44本をこれまでの日本人メジャー選手と比べると、松井秀喜選手はシーズン最多は31本、鈴木誠也選手は20本、井口資仁選手・城島健司選手は18本、イチロー選手は15本となっています。
■データ分析(1)「死角なし」
なぜホームランを量産することができたのでしょうか。データを分析するとその理由がわかりました。ポイントは2つあります。
1つ目は「死角なし」。
これはストライクゾーンを9つに分けて、打率に基づいて得意か不得意かに分けたもの。
去年は打率2割5分以下のXをつけたゾーンが外角の真ん中と低めにありました。
それが今年は同じ外角のゾーンは打率が1割ほど向上し、3割以上となり、得意となったのです。唯一、内角・低めだけが2割9分2厘と3割をわずかに下回っていますが、高めはいずれも3割5分以上です。このように「死角」がほぼなくなったのです。
■データ分析(2)「飛距離アップ」
2つ目は「飛距離アップ」。
6月30日に放った30号はスタンド上段まで届く特大ホームランとなりました。
飛距離はなんと150.3m。今季メジャーの最長記録です。大谷選手の本塁打の平均飛距離は128.6m。これは去年より4.2mもアップし、メジャーデビュー以降、キャリア最長となりました。
■バットの秘密
こうしたパワーを最大限に引き出したのが新しいバットです。
大谷選手は今季から1インチ=およそ2.5センチ長いバットに変えました。全長は87.6cm。日本人でこの長さを使うのは珍しいといいます。長いと扱いが難しいんですが、うまく使いこなせば遠心力が働き、遠くまで飛ぶんです。ちなみに落合博満さんも同じ長さのバットを使っていたそうです。
■メジャー史上最高額で契約?
現在リハビリ中の大谷選手。来年はバッティングに専念することで「三冠王」への期待も高まります。
各球団による争奪戦が予想される中、契約額はメジャー史上最高となる5億ドル=日本円で約750億円ともいわれています。
エンジェルスに残留か、名前が上がるメッツやドジャースに行くのか、果たして本人の選択は!?
(「サンデーモーニング」2023年10月8日放送より)
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