川の水から“基準値の50倍超”の「有機フッ素化合物」検出 周辺の地下水も調査へ(2023年9月17日)

川の水から“基準値の50倍超”の「有機フッ素化合物」検出 周辺の地下水も調査へ(2023年9月17日)

京都府綾部市の川で基準値の50倍を超える有機フッ素化合物が検出され、府などは井戸水を飲むことを控えるよう呼びかけています。

 府によりますと、綾部市を流れる天野川の水から、有機フッ素化合物の一種「PFOS」と「PFOA」が1Lあたり計2800ng(ナノグラム)検出され、国の基準値(暫定指針値)の50倍を超えるということです(※暫定指針値は50ng/L)。

 有機フッ素化合物は自然界で分解されにくい性質で、発がん性など人体に悪影響を与える疑いがあるとされています。

 府によりますと、天野川上流にある事業者が放流した水が原因と推測されるとして、事業者に水の処理方法を改善するよう指導したということです。府は今後、川周辺の地下水も調査する予定で、調査が終わるまでは井戸水を飲むのを控えるよう呼びかけています。

 ◎暫定指針値とは…
 京都府によりますと、2020年当時の科学的知見に基づき、体重50kgの人が水を一生涯にわたって毎日2L飲用したとしても、この濃度以下であれば人の健康に悪影響が生じないと考えられる水準を基に国が設定。なお、どの程度の量が体に入ると影響が出るのかについては確定的な知見はなく、現在も国際的な様々な知見に基づく検討が進められているということです。

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