厳しい暑さが続くなか、街では携帯扇風機を利用する人が多くみられます。しかし、使い方を誤ると、かえって熱中症を招く恐れがあるため注意が必要です。
■猛烈な暑さ…「あまり扇風機の効果感じない」声も
21日、全国で一番暑かった新潟県。津川では38.4℃と体温を超える気温となりました。21日は、37都府県に熱中症警戒アラートが発表されるなど、連日、猛烈な暑さが続いています。
21日、東京・渋谷ではムシムシとした暑さが夕方になっても残っていました。街の人は手持ち扇風機を使って風をあてています。
子ども:「涼しいです」
母親:「やっぱり熱中症とか心配なので、扇風機とか水分は」
しかし、こんな声も聞かれました。
女性:「風も生ぬるくて、あまり扇風機の効果感じない」
■効果的な使い方は?「濡れタオルなど併用し使う」
熱中症対策として「ハンディーファン」を使う人は多いですが、メーカーによる注意喚起が今、注目されています。
「エレコム」公式SNS:「ハンディファンですが、この暑さ(35度以上)だとかえって逆効果になります。明らかに気持ち悪い熱風になったら使用を控えてください」
「気温35℃以上だと逆効果」とは、どういうことなのでしょうか。医師に話を聞きました。
伯鳳会 東京曳舟病院 三浦邦久副院長:「35℃に近い外気温をあてます。そうすると、もっと汗をかかないといけないと思って、どんどん汗をかいてきます。そうすると、体内の水分が失われ、脱水になり、そして気分が悪くなったり、頭痛だったりという。場合によっては、意識を消失したりということがある。自ら熱中症をつくってる」
三浦医師によると、「濡れタオルなどと併用して使う」ことが、熱中症対策に効果的な使い方だといいます。
三浦副院長:「ボディーミスト、香水などありますから、吹きかけてハンディーファンを使う。あとは冷却タオル、濡れタオル、手ぬぐいをかけるような形で肩にかけると、熱い風が温度が下げられて冷たい風ができ、冷やしていく」
(「グッド!モーニング」2023年8月22日放送分より)
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