ハワイ山火事 日本人夫婦語る「自宅に娘」 生死分けた行動(2023年8月14日)

ハワイ山火事 日本人夫婦語る「自宅に娘」 生死分けた行動(2023年8月14日)

 ハワイで96人が死亡し、今もなお被害が拡大している火災。現地に住む日本人家族が、街が炎と煙に包まれるなかでの緊迫の脱出を語りました。

■ハワイ山火事 100年で最悪被害

 避難した日本人夫婦:「停電していて、強風で。電信柱が結構倒れていて」

 炎に包まれたハワイ・マウイ島。その最大の町・ラハイナ。死者は96人で、アメリカの山火事としては過去100年で最悪の被害になりました。

 この町に娘と3人で暮らしている日本人夫婦が語った山火事の恐怖。

 避難した日本人夫婦:「すごい煙で町中が覆われて一番、娘がどうしているか心配だった」

 娘が1人で自宅に残っていたといいます。瞬く間に炎に包まれる町。逃げ場がなくなったものの、命からがら炎から脱出したといいます。生死を分けた彼女が取った行動とは…。

■日本人夫婦語る「自宅に娘」 生死分けた行動

 マウイ島で起きた山火事。特に被害の大きい島の最大の町・ラハイナ。発生当時、この町にいた日本人女性。

 避難した日本人夫婦:「(昼寝で)寝てしまうとすごい爆睡してしまう子なんで、火事に気付かず寝ているんじゃないかと」

 火災前に夫婦は町を離れていましたが、娘が1人で自宅に残っていたのです。

 避難した日本人夫婦:「(娘は)部屋でヘッドホンしてゴロゴロしていたらしいけど、隣の人の大声が聞こえたと。『逃げろ』『逃げろ』と」

 ハワイ州知事によりますと、炎は時速96キロで襲ってきたといいます。1分で1.6キロのスピードで炎が拡大。わずか数分で町の中心部が炎に包まれた可能性も…。

 避難した日本人夫婦:「全然、渋滞で動かない。フロントストリートの所で渋滞で止まって、煙に巻かれて」

 娘が乗った車は炎に包まれていく町の中心部から逃れ、ラハイナの海沿いの道路「フロントストリート」と呼ばれる道路から町を出ようとしたといいます。しかし、道路は炎に囲まれ、多くの車が前にも後ろにも進めなくなったのです。

 炎から脱出したラハイナの住民:「車から出て走って逃げた。海まで走って逃げた」

 娘や、その友人が撮影した映像には炎を逃れ海岸に避難する他の住民たちの姿も映っています。渋滞のなか、車の中に残った多くの人が亡くなったといいます。

 炎から脱出したラハイナの住民:「友人たちは車に残り、犬も一緒に車で亡くなった」

 その後、娘は友人たちの助けもあり、炎の町から脱出。両親とも連絡が取れたといいます。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
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