浦河が好き」北海道浦河町でインド人が急増 競走馬育成の救世主に…本格的カレー店も登場

浦河が好き」北海道浦河町でインド人が急増 競走馬育成の救世主に…本格的カレー店も登場

ndian people are rapidly increasing in the town of Urakawa, Hokkaido: ‘I love Urakawa’ Indian talent is the saviour of racehorse training… and an authentic curry shop has appeared.

人口およそ1万1600人の日高の浦河町。
この週末開かれた地元のお祭りには驚きの光景が広がっていました。

■インド人参加者:
「楽しい楽しい」
Qどこから?
「私、インド。」

そこにいたのは、たくさんのインド人!いったいなぜはるばる浦河町に?
■インド人男性:
Q仕事は何をしている?
「仕事は馬乗り」
町内で競走馬を育てている牧場を訪ねてみると…こちらの馬にも、次の馬にも、至るところにインド人の姿が。
この牧場では騎乗員25人のうち半数以上なんと13人がインド人です。

■インドの競馬場で働いていたラタン・シンさん(32):
「馬に乗るのが好きで、友達が日本で働いていて誘われた。日本は良い国だし、人は親切だから。」

かつてはイギリスの植民地だったインド。
その影響でアジアで初めて近代競馬が開催されたといわれていて、実は競馬が盛んな国の一つです。
しかし待遇があまり良くないため、より良い環境を求めて浦河町に出稼ぎをしに来ているんだといいます。

■ラタン・シンさん(32):
「(給料は)日本、ちょっと高い…」

この牧場での彼らの月収は、インドでの1年分の収入以上に相当するといいます。さらに、寮が用意されているので家賃や光熱費はゼロ。
インドに帰国するため、年に1度1か月半の特別休暇も取得することができます。

■森本スティーブル森本敏正社長:
「お金を稼ごうという気持ちで一生懸命やろうという気持ちで来ている子が多いですから。」
「彼らがいなければうちの牧場ももっと規模を小さくするなり、つぶれている牧場も出てきているのではないか。」

少子高齢化が進み、競走馬を育成する担い手不足に悩んでいた馬産地・浦河町。
そんな町に救世主として現れたのがインド人材でした。
2014年度は0人でしたが徐々に増えはじめ、今では300人近い人が暮らしています。

■浦河町企画課長崎哲之課長:
「技能実習、研修ではなく、馬を扱える技能を持っている、10年上就労経験のある人が来るので」
「すごい真面目に働いてくれるし、インド人材いいねというのが口コミで広がって、年々雇う人が増えてきた」
特に役場が呼び込んだわけではなく、口コミで自然と増えていったといいます。
町内のスーパーにも、インド人がよく訪れるようになりました。

■店員は:
「(インド人のお客さんが)1番買うのがヨーグルト、牛乳」
「ヨーグルトは1組10個くらい買われるので少し仕入れ量を増やしている」
「買う量が多いのでお店としては売り上げも伸びて助かっている。」
食文化が違う異国で生活をする彼らのため、牧場を経営する森本社長は3年前インドの食材やスパイスなどが手に入るお店を開きました。

■森本社長:
「365日3食すべてカレー。」
「彼らが浦河町でその食材を手に入れるのは難しい。」
現在お店は憩いの場所にしようと、インド料理レストランに姿を変えています。
インド人シェフが作る本場のカレーが味えるとあって日本人にも大人気なんだそうです。

■青木洋介記者:
「20種類以上のスパイスを使っているということで、非常にスパイシーでおいしいです。」
■インド人シェフキルパールさん:
「このお店に来て、みんなで一緒に食べて、話してハッピーになってもらいたい。」

牧場の寮ではランチタイムにみんなでカレー。
祖国の味は元気をくれるとともに、離れて暮らす家族への思いも呼び覚まします。

■スレンダー・シンさん:
「おいしい、インドと変わらない。」
Qインドを思い出す>
「はい、時々。」
■ラタン・シンさん:
「彼は時々じゃなくて毎日思い出しているよ。
2か月前に結婚した新婚だから。」
最近は、浦河町に母国から妻を呼び寄せ家族で暮らす人も増加。今年度は実に6人のインド人が出産を控えているといいます。
実際に今年浦河町で出産をした人は…。

■インド人女性:
「(出産は)日本の方が良い」
Qどうして?
「日本は妊婦健診の制度がしっかりしているから。」
浦河町ではヒンディー語の母子手帳も作りました。
今年度からは「多文化共生事業」を立ち上げ病院への付き添いなど外国人へのサポート体制を強化しています。

■浦河町長崎課長:
「少子高齢化が進んでいるが、逆にインドの方が下支えをしているという状況も出てきている。」
「外国人に優しい町づくりを進めれば結果的に町自体もとても暮らしやすい町になるのではないか。」

ラタンさんもいつか、インドにいる妻と2人の子どもを浦河に呼び寄せ、一緒に暮らしたいと考えています。

■ラタン・シンさん:
「浦河が好き、7年間も働いているからね。」
「今後もずっと、浦河で暮らしたい。」▼HTB北海道ニュース 公式サイト
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