油染みた布団で2歳児死亡 25歳母親逮捕 放置・虐待か 炭化水素中毒と皮膚炎に

油染みた布団で2歳児死亡 25歳母親逮捕 放置・虐待か 炭化水素中毒と皮膚炎に

黒い帽子をかぶり白い歯をのぞかせ、ほほ笑む女。
油が染み込んだ布団の上に2歳の息子を放置し、死亡させたとして逮捕された、斉藤優花容疑者(25)。

長野・松本市で親子が住んでいたとみられる家のカーテンは、閉められたまま。
犯行現場とみられるのはこの部屋だ。

警察によると、斉藤容疑者は3月24日、自宅アパートで、当時2歳の息子・來心(らいしん)ちゃんを、油類が染み込んだ布団の上に一定の時間放置し、死亡させた疑いが持たれている。

來心ちゃんは、油が体に浸透して炭化水素中毒と皮膚炎を起こし、死亡したという。

事件当日の午後9時半ごろの視聴者のカメラは、斉藤容疑者の自宅近くに救急車や消防車が集まる様子をとらえていた。

來心ちゃんは市内の病院に救急搬送され、病院が警察に通報した。

ーー炭化水素はどういう物に含まれていますか?

いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長「石油製品に含まれています」

ーー中毒になるとどういう症状になりますか?

いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長「炭化水素が体に取り込まれると、呼吸器系と消化器系と神経系に大きな異常が起こります。数時間で十分死に至らしめると思う」

警察の調べに、容疑を否認しているという斉藤容疑者。
どのような人物なのだろうか。

近所の人によると、窓の横にある白い戸が事件の前はほとんど閉まっていて、斉藤容疑者は近所の人とコミュニケーションをとることもほとんどなかったという。

近所の人は、声を聞いたこともないと話している。

ーー子どもに暴力を振るうところは見たか?

近所の人「そういうのは見ていない。あいさつもしないし、近所づきあいもしないし、変わった夫婦だった」

警察によると、斉藤容疑者にはほかにも子どもがいて、夫婦と子どもたちで暮らしていたとみられる。

ーー夫も一緒に住んでいた?

近所の人「住んでいたが、あまり家に帰ってこない。トラックの運転手とかいって」

布団に染み込んでいたのは、一般に販売されている食用ではない油類で、警察は虐待の可能性も含め調べている。

FNNプライムオンライン
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