自宅で両親と倒れているのが見つかった歌舞伎役者の市川猿之助さんが「両親が睡眠薬を飲んだ」などと説明していたことが分かりました。両親はその後死亡していて、向精神薬の服用による中毒死とみられています。警視庁クラブから報告です。
(小古山拓矢記者報告)
■ポイント1 「押収したスマートフォン」
ポイントはまさに当時の状況を解明できるかどうかです。つまり、どういった経緯で両親が薬を飲んだのかを明らかにすることです。猿之助さんは当初、「両親が睡眠薬を飲んだ」と話していますが、現場から押収したスマートフォンに猿之助さんと両親とのやり取りがあるのか。あったとしたら今回の件と関連する内容があるのか。また、今後の猿之助さんがどのような説明をするのか、現場検証の結果と突き合わせていく必要があります。
■ポイント2 「向精神薬」
そして、もう一つ重要なのは今回の件がそもそも事件にあたるのかどうかです。向精神薬が仮に睡眠薬なのであれば、それが誰のもので今回の事態にどうつながったのかを明らかにする必要があります。猿之助さん自身も自殺を図ったとみられていて、「家族で会議をした」というその内容が焦点になってきます。ただ、当事者でもある両親が亡くなっていること、しかも室内で起きたということから、何があったのかを解明するのは非常に難しい作業になるとみられます。
厚生労働省は、悩みを抱えている人には、1人で悩みなどを抱えずに「こころの健康相談統一ダイヤル」や「いのちの電話」などの相談窓口を利用するよう、呼び掛けています。
▼「こころの健康相談統一ダイヤル」0570-064-556
▼「#いのちSOS」0120-061-338
▼「よりそいホットライン」0120-279-338
▼「いのちの電話」0570-783-556
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