世界の中でも睡眠時間が少ないとされている日本人。特に女性の睡眠時間が少ないといいます。専門家によると、厳しい寒さから春本番の暖かさとなった“季節の変化”が、睡眠に影響を及ぼす可能性があるといいます。こうした中、睡眠環境を整えたいというニーズを受け、寝相に合わせて自動で形を変える枕やベッドが登場しています。
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街の人に「睡眠時間」について聞きました。
40代
「7時間ぐらい寝ていると思います。子どもが何回か起きるので、もうちょっと寝たいなって」
50代
「5時間ぐらいかな、少ないと思います。高校球児がおりまして、毎朝、朝練があるので」
50代
「8時間ぐらいです。お昼ぐらいまで寝たい気持ちありますけど、そういうわけにはいかないので」
生活環境も違うため、睡眠時間は人それぞれでした。
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その睡眠時間、日本は世界の中で短いとされていますが、さらに女性の方が、週全体の睡眠時間が男性と比べ9分短いというデータもあります。（男：7時間58分 女：7時間49分 ※全国平均10歳以上 2021年総務省統計局社会生活基本調査より）
この結果に街の人は――
50代
「家事の負担が女性にかかるのが、どうしても多い」
30代
「なっちゃいますね、子どもいたら。保育園に預ける時間とか考えたら」
「ちょっとでも助けられるように頑張ります」
わかってはいても、家事や子どもに費やす時間で、睡眠時間が削られてしまうという意見もありました。
その貴重な睡眠時間。厳しい寒さから春本番の暖かさとなった“季節の変化”が、睡眠に影響を及ぼす可能性があるといいます。
国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所睡眠・覚醒障害研究部 栗山健一部長
「自律神経系の調節は季節の変わり目に難しくなりますので、（春は）睡眠が悪くなったと感じる方は増える」
街ではいい睡眠をとるために、“眠るときに使う寝具を充実させたい”という声が多く聞かれました。
40代
「ベッド・枕いいの使いたいなって」
20代
「ふかふかのベッドとか、布団とか、いい枕使ってみたいな」
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飛行機のファーストクラスをイメージしたという、東京・新宿区にあるカプセルホテル「ファーストキャビン市ヶ谷」では、“最先端”な枕を導入しています。腰に付けたAI（＝人工知能）センサーが寝相や寝返りを感知し、自動で枕が動きます。
ファーストキャビンHD・広報室長 小林千花さん
「カプセルホテルという形態の中で、お部屋の広さが限られている。お部屋で過ごす時間を、どうやって快適にリラックスして過ごしていただけるか」
去年から枕付きの宿泊プランを販売すると、キャンセル待ちになるほど好評だといいます。機能を改良し、別のカプセルホテルでの導入も検討しているということです。（※現在は改良中のため、一時プランを休止しています）
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睡眠環境を整えたいというニーズを受け開発されたものは、ほかにもありました。
パラマウントベッド・健康事業推進部 小柴正樹課長
「こちらが、眠りの自動運転ができるアクティブスリープベッドになります」
医療用や介護用ベッドを製造販売している会社では、幅広い世代によりよい睡眠をとってほしいと、一般向けにベッドを開発しました。
パラマウントベッド・健康事業推進部 小柴正樹課長
「睡眠を把握できる治験と、当社がこれまで医療介護で培ってきました電動ベッドの技術。人それぞれにあった眠りを実現することができないかという思いが強くありまして」
心拍や呼吸などで眠りを感知すると、角度が自動で調整され、眠りやすい形にベッドが変形。その日に合ったベッドの硬さを調整することができるといいます。また、スマートフォンのアプリを連携すると、心拍や呼吸のデータを見ることができるため、日々の体調のチェックが可能になります。
販売を開始した4年前と比べ、販売台数は3倍ほど増えているということです。
(2023年3月8日放送「news every.」より)
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