【ウクライナ侵攻】ウクライナ兵の捕虜殺害か…“殺害動画”が拡散英雄の戦死…衝撃広がる

ウクライナでは東部バフムトで攻防が激化し、ウクライナは徹底抗戦の構えを変えていません。一方、ロシア軍の捕虜となった兵士とみられる人が銃殺される動画が拡散。波紋を呼んでいます。「英雄」として知られる若者の戦死も伝わり、衝撃が広がっています。

■兵士が撃たれ、倒れたような様子も
ロシア軍の捕虜となった、ウクライナ人兵士とみられる男性が映った映像。「撮影しろ」という声が聞こえました。

「ウクライナに栄光あれ」と口にした直後に、銃声が鳴り響きました。

この映像は、銃声が聞こえる部分は加工されていますが、加工前の映像には兵士が撃たれて倒れたように見える様子が収められています。捕虜となったウクライナ兵士が殺害される瞬間として、SNS上で拡散されました。

ウクライナのゼレンスキー大統領はSNSで「殺人犯を見つけ出すのだ」と呼びかけました。捕虜を殺す行為は戦争犯罪にあたるため、クレバ外相は「（動画について）国際刑事裁判所に捜査に乗り出すよう求める」とTwitterで明らかにしました。

■バフムトで「戦略的撤退」の可能性も
攻防が一層激しくなっているのが、ウクライナ東部のバフムトです。現地からの映像では、ウクライナ軍が「バフムトの街はまだ持ちこたえています」と訴えています。

ロシア側が「事実上包囲した」と主張する一方で、ウクライナ側は徹底抗戦の方針を崩していません。アメリカの戦争研究所はバフムトの戦況について、ウクライナ側が一部の地域で戦略的撤退を行っている可能性があると分析しています。

■2014年から防衛に尽くした英雄
さらに、ウクライナに衝撃を与えた出来事がありました。

ゼレンスキー大統領は7日、SNSで「ウクライナの英雄、ダ・ヴィンチが戦死しました」と伝えました。

戦死したのはコードネーム「ダ・ヴィンチ」として知られる、ドミトロ・コツバイロさん（27）です。クリミアが占領された2014年から義勇兵としてウクライナの防衛に従事。その功績が表彰され、「ウクライナの英雄」として国民から称えられていました。

フォーブス誌の「ウクライナを再建する若者」の1人にも選ばれていました。

ゼレンスキー大統領は「彼は我々の独立と国民の尊厳を守り続けてきた。ウクライナの最も若い英雄の1人です。勇敢さに栄光あれ」と悼みました。
（2023年3月8日放送「news zero」より）

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