アメリカのブリンケン国務長官との会談に先立ち、中国の外交トップ・王毅政治局員はアメリカによる気球の撃墜は「100%武力の乱用だ」などと強く非難しました。
中国の外交トップ・王毅政治局員は18日、ドイツで開かれているミュンヘン安全保障会議で、アメリカが中国の気球を撃墜したことに言及しました。
王氏は「中国はアメリカに気球は民間のものだと伝えたが、アメリカは撃墜した」と述べ、「このような行為は常軌を逸していて、ヒステリーに近いもので、100%武力の乱用だ」と強く非難しました。
また、王氏はウクライナ問題についても言及。「戦争をやめるために、どのような努力をすべきか、ヨーロッパの国々は冷静に考えたほうがいい」と、ウクライナへの武器供与などを続けるヨーロッパ諸国の対応を念頭に批判しました。
そのうえで、ロシアによるウクライナ侵攻から1年となる24日にあわせて、各国の主権と領土保全の尊重など、中国の主張を盛り込んだ文書を発表するとしています。
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