14日午前10時半ごろ、警察署からえんじ色の服を着て出てきた男。
報道陣に気付いたのか、車の後ろに隠れた。
警察官に車に乗るよう促されると、身をかがめ、両手で顔を隠していた。
熊本市に住む自営業、青山真也容疑者(59)。
危険運転致傷の疑いで逮捕され、14日朝に送検された。
青山容疑者は、高速道路を走行中の高速バスに対して、あおり運転をした疑いが持たれている。
事件は2月5日、熊本市の高速道路で起きた。
停留所からレーンに戻った高速バス。
後ろに迫ってきたのは、青山容疑者が運転するスポーツカー。
青山容疑者は、パッシングを繰り返したあと、追い越し車線へ。
クラクションを鳴らしながら、センターラインを越え、執拗(しつよう)に幅寄せを繰り返す。
さらに、バスの前に割り込むと、急に減速。
危険を感じたバスの運転手は、乗客に「110番お願いします」と呼びかける。
その間も、青山容疑者は2度にわたり急ブレーキ。
その結果、バスはブレーキが間に合わず、追突してしまった。
その直後、青山容疑者は、高速道路にもかかわらず車を降り、バスの運転手に詰め寄る。
青山容疑者「おい! 警察呼べよ! なんやおい! おまえが出てきたけん当てられたぞさっき! ドライブレコーダーつけとるけん、警察呼べよ!」
バスの通行を妨害し、乗客・乗員あわせて5人に軽傷を負わせた疑いで逮捕された青山容疑者。
事件当時、黒いサングラスをつけていたが、14日は眼鏡姿だった。
あおり運転のきっかけについて、青山容疑者は「バスが入ってきたので頭にきた」と供述。
調べに対し、幅寄せや急ブレーキなどのあおり運転をしたことを認めているという。
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