【独自】卵×物価上昇「エッグフレーション」 日米に直撃…“1.5倍↑”12個900円も【もっと知りたい!】(2023年2月7日)

【独自】卵×物価上昇「エッグフレーション」 日米に直撃…“1.5倍↑”12個900円も【もっと知りたい!】(2023年2月7日)

 “物価の優等生”と呼ばれた卵の価格高騰が止まりません。欧米では、卵と物価上昇の言葉を組み合わせた「エッグフレーション」と呼ばれる事態になっています。日米の現場で何が起きているのか、取材しました。

■卵「1パック88円」に大行列…特売20分で完売

 開店前からできた長蛇の列。並んでいる人たちのお目当ては、卵です。

 客:「ここが安いってのが分かってるから。方向が違くても、きょうは卵を買いに来るっていう感じで、こちらに買いに来ます」

 スーパーアキダイ 秋葉弘道社長:「きょうは1週間に1回、日曜日の朝は卵を特売してるんですよ。本体価格256円のものが88円になる、3分の1ですね」

 先着200組限定の特売卵。開店直後から飛ぶように売れ、わずか20分で完売してしまいました。

 歴史的な値上がりとなっている卵。6日の1キロあたりの値段は315円で、これは1993年以降、最高値です。

 客:「主婦の人は困りますよね、使うものですから」「冷蔵庫にいつも入ってるから、ないってわけにはいかないじゃない」

 このスーパーでは、開店からおよそ20年間、88円という特売価格を続けていますが…。

 秋葉社長:「いつこれを中止とか値上げをしなくてはいけないか、そういうような瀬戸際ですよね。現実的には無理なんですよ。無理なことを今やってるんですけど、無理をいつまで続けられるか。本当、日々ね、葛藤ですよ」

■飼料高&鳥インフル…養鶏所が悲鳴「経営苦しい」

 なぜ今、卵の値段が、これほど上がっているのでしょうか?

 千葉県船橋市で、7000羽を飼育している奈良養鶏園。餌(えさ)代の高騰が続き、経営はロシアによるウクライナ侵攻後、より厳しさを増しているといいます。

 奈良養鶏園 奈良富士男さん:「2020年ごろから、倍くらいの価格。ここら辺で落ち着いて頂かないと、経営のほうがかなり苦しい」

 さらに、卵の値上がりに拍車を掛けているのが、去年10月から始まった鳥インフルエンザの拡大です。

 奈良さん:「大流行してまして。(全国で)1000万羽近くが殺処分されている」

 この養鶏場では、感染は起きていませんが、消毒などの対策に神経をとがらせる日々だといいます。

■オムライス店も悲鳴…月8万円利益↓「胃が痛い」

 都内にあるオムライス専門店。平日で一日200個、土日には400個もの卵を使うため、値上がりは経営を直撃していました。

 リトルヤミー 結城良宏代表:「オムライスだったら卵3個、オムレツサンドだと卵6個使うので。ダイレクトに卵の価格が上がったのが、上乗せされてしまう。本当に胃が痛いですね。仕入れ値の上昇で言うと、大体前だと1日(約200個で)2500円だったのが、今4200円ぐらいですね、卵だけで。1週間で1万5000円ぐらいの差になって。1カ月だと8万円ぐらい。同じことやってても、卵だけで8万円の利益がなくなっている」

■米国 前々年から1.5倍…12個900円「とんでもない」

 卵の値上がりは日本国内だけの話ではありません。アメリカでは、さらなる高騰が襲っていました。

 アメリカで卵1ダースの値段は、おととしの同じ月と比べると、およそ1.5倍以上に跳ね上がっているのです。

 欧米では、卵と物価上昇を組み合わせて、「エッグフレーション」と呼ばれる事態にまでなっています。

 街の人:「最近の卵の価格は、とんでもないです。以前から価格は上がっていましたが、今はおかしいですね」「確かに高いですが、朝食に食べるので(価格は)我慢するしかないですね」

■養鶏場直売店に“車100台” 60個“大人買い”

 この「エッグフレーション」を乗り切ろうと、人々が殺到しているのが、ロサンゼルス近郊にある養鶏場の直売店。オープン前にもかかわらず、なんと100台近くの車の列ができています。

 ここでの1パックの値段はおよそ650円。スーパーよりも100円ほど安く買うことができます。そのため、開店早々、40分待ちの状態に。

 先頭に並んでいた客:「ここへは、けさ6時20分に着きました。(※午前8時開店)正午までには売り切れるので、早朝に来ないといけません。ここに来るには少し距離がありますが、待ち時間も含めて来る価値はありますね」

 店員:「お待たせしました。XLサイズの30個入りが2つですね」
 客:「20個入りを2つと、30個入りを2つ下さい。どちらもジャンボ」

 1人あたりの購入量も以前より増えていて、一気に5パック(60個)以上買う人がほとんどだということです。

■“レンタル鶏”人気が急上昇「毎日卵1個は確保」

 こうしたなか、注目を浴びているのが…。

 鶏レンタル業を営む・ヴィクトリアさん:「私たちのレンタル鶏を使えば、高い品質の卵を毎日食べられます。食べることが好きな人にとっては最高ですね」

 ロサンゼルス近郊で鶏のレンタルを行っている女性。元々は、子どもの情操教育向けでしたが、「エッグフレーション」の到来で、「鶏は毎朝、卵を産むのか?」などと、卵目当ての問い合わせが急増しているといいます。

 ヴィクトリアさん:「ひよこも大人(の鶏)も、私たちでさえ在庫を増やすのに苦労しています。まだ待ちが出ている状況ではありませんが、素早く埋まっていっている状況です」

 1週間で平均6個の卵を産む鶏のレンタル費用は、半年でおよそ7万5000円と、かなり割高ですが…。

 ヴィクトリアさん:「高い卵を買わないで済むだけでなく、最悪なのは、卵が買えない事態ですよね。棚に並んでなければ、選択肢さえもありません。これなら卵があるのは確かです。毎日2個ではないかもしれませんが、少なくとも1個はあります」

(「グッド!モーニング」2023年2月7日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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