相次ぐ値上げやコロナ禍の影響で、各スーパーでは今、お総菜などのいわゆる“中食”に力を入れています。外食よりも安い価格で本格的な味を提供するため、工夫を凝らしたさまざまな商品が発売されています。また、自社製造することでコストを抑え、新商品のお総菜を次々と売り出している店舗もありました。
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26日、第一生命が「サラっと一句! わたしの川柳」を発表しました。今年も世相をユーモアたっぷりに表現する句が並びましたが、中でも、「また値上げ 節約生活 もう音上げ(作:健康奉仕)」など、物価上昇で節約にいそしむ姿を詠む句が目立ちました。
物価高騰やコロナ禍で外食を控える人が多い中、千葉・浦安市にある商業施設では、お総菜の人気が高まっているといいます。
イオンリテール・デリカ商品部長 金子聡さん
「よりおいしい物を追求した、お総菜のニーズが高まっております」
ショーケースに数多くの総菜が並んだコーナーは、まるで百貨店を思わせる量り売りです。
お客さん
「昔よりおいしいですよね。買ってテーブルに並べたらレストランみたいになりますよね」
コロナの巣ごもり需要もあって、毎年1割ほど売り上げが伸びているということです。特に力を入れているのが「味のクオリティー」です。
イオンリテール・デリカ商品部長 金子聡さん
「外食のクオリティーレベルにひけをとらない、そういったお総菜を開発して、お届けすることを進めております」
イオンリテールは去年、お総菜の新ブランド「A label deli.」を展開しました。赤ワインを煮詰め、芳醇(ほうじゅん)なコクを出したという、具材たっぷりなビーフシチューや、自社製のデミグラスソースがたっぷりかかったハンバーグなど、家事の代替にとどまらない味を追求したということです。
イオンリテール・デリカ商品部長 金子聡さん
「(おいしい物は)少し値段が上がっても求められるように変わってきている。同等のレベルの商品でしたら、外食から2割から3割くらいお値打ち価格をつけてお届けしようと思っています」
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神奈川県横浜市にあるスーパー「成城石井・青葉台店」でも、総菜に力を入れていました。
お客さん
「新商品しょっちゅう出るし、必ず1回は食べますね、新商品が出ると」
新商品のお総菜を次々と売り出しています。それを可能にしたのは、去年、神奈川県大和市に作られた新たなセントラルキッチンです。
成城石井・製造本部 戸梶文明本部長
「和食・洋食・中華のお総菜のほかに、パンとデザートも作っているんですけど、すべて合わせると200品目くらいにはなりますね」
この施設で作られた商品が各地の店舗の商品棚に並びますが、成城石井として3つめとなるこのセントラルキッチンは、従来と比べて約2倍の規模だといいます。広々としたキッチンのおかげで、たくさんの人で作業できるようになり、商品の種類が2割ほど増えたということです。
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成城石井・製造本部 戸梶文明本部長
「ピザのような新しいカテゴリーを増やすことで、お総菜以外のカテゴリーでもお客さまに成城石井の味をご提供したい」
ピザなど、お総菜以外の商品もキッチン内で製作しています。この日、作られていたのは人気商品のマルゲリータです。これまでは別の企業から仕入れていたといいますが、自社製作に切り替えました。
円安でコスト高なチーズは、大量輸入することでコストダウンに成功したといいます。担当者は「自社で製作することでコストを抑えることができ、今後、値上げ幅を抑えることができる」と話しています。
(2023年1月27日放送「news every.」より)
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