【記録的豪雨】LA繁華街冠水、人気スポット崩壊 米カリフォルニア州「非常事態宣言」(2023年1月11日)

【記録的豪雨】LA繁華街冠水、人気スポット崩壊 米カリフォルニア州「非常事態宣言」(2023年1月11日)

 記録的な豪雨に見舞われているアメリカ・カリフォルニア州で、落石で道路が寸断するなど深刻な被害が出ています。その豪雨で少なくとも16人が死亡し、非常事態宣言が出されました。

 「カリフォルニア州は傘が売っていない」と言われるほど雨がほとんど降らない地域。しかし、その姿は一変…。太平洋から流れ込む「大気の川」により、クリスマスからこれまで6回、嵐が襲い続けているカリフォルニア州。嵐は山間部も襲い、大雨により雪解け水が渦を巻いて流れ落ちています。山から大量の水が流れ出し、大規模な土砂崩れも発生。走行中、突然目の前に茶色い水が噴水のように噴き出しています。ドライバーは慌ててハンドルを切り、その場を離れます。地元メディアによりますと、消火栓が破裂して大量の水があふれ出したとみられ、「洪水をさらに悪化させた」と伝えてます。

 また、各地で道路が陥没し、走行中の車が落下。濁流の中に取り残された車。車の中には助けを待つ高齢者。フロントガラスに容赦なく泥水が打ち寄せます。その後、レスキュー隊によって無事に救助することができました。

 小高い丘に建つ高級住宅地も土砂崩れが発生。坂道は土砂で埋まり、高級自動車も至る所で泥につかり、動けない状況に。

 木がなぎ倒され、最も多く雨の被害が出ているロサンゼルス北部の郊外の町。10日午前10時半、フリーウェイではかなり視界が悪くなっていて、大粒の雨が24時間以上、降り続けていました。

 嵐は海沿いの地域にも大きな爪痕を残していました。太陽のもと広がる青い海。ベンチュラのビーチは南カリフォルニアでも指折りのサーフィンスポットとして知られています。しかし、サーファーたちを魅了する、その波によって運ばれて来たのは流木や大量のごみ。美しかったビーチは見るも無残な姿に変わり果ててしまいました。

 近くの町の住民:「今は、ごみやがれきだらけ。以前はきれいなビーチだったけど」

 アメリカ西海岸の広範囲に被害をもたらした冬の嵐。カリフォルニア州中部にあるリゾート地のキャピトラでも大きな被害が…。ビーチから海へと伸びる桟橋は、この町を代表する人気スポットでした。しかし、次から次へと押し寄せる激しい波によって桟橋の中央部が崩壊。町のシンボルは2つに引き裂かれてしまいました。

 さらにこの日、高潮によって海水が逆流。川をさかのぼった大量の水はその後、流木や土砂を伴って再び川を流れ下ったのです。

 地元住民:「ビーチの外にあった物や川を流れてきた物、そういったごみが防波堤にぶつかってきた」

 飲食店オーナー:「良い思い出がたくさんつまった場所、仕事だけではなく。それがこんな状態になってしまって本当につらい」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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