米下院特別委 トランプ氏の刑事訴追要求を決定(2022年12月20日)

米下院特別委 トランプ氏の刑事訴追要求を決定(2022年12月20日)

 アメリカで去年1月に起きた連邦議会襲撃事件を調査している下院の特別委員会は、今月19日トランプ前大統領の刑事訴追を求めることを決めました。

 事件は去年1月6日、バイデン氏が大統領選挙に勝利したと議会が認定するのを阻止しようとトランプ氏の支持者らが議事堂に乱入し、警官隊との衝突で5人が死亡したものです。

 下院に設けられた特別委員会では、トランプ氏が事件に関与した疑いを調べるため、1年以上にわたって前政権の関係者らから聴取してきました。

 最終報告書の提出を21日に控えて、特別委員会はトランプ氏を暴動への幇助(ほうじょ)、議事進行の妨害など4つの罪で刑事訴追するよう司法省に求めることを決めました。

 特別委のメンバー民主党、シフ下院議員:「私たちは、トランプが複数の刑法に違反した証拠があると信じている。もし司法省がその評価と証拠に同意するなら、他の人と同じように起訴されるべきです。大統領、前大統領、権力者にパスを与えるようになったら、我々の民主主義の終わりの始まりと言えるだろう」

 公聴会で証言した元警察官:「まだ終わっていない。去年1月6日に起きたことの説明責任を果たされるまで私はここにいるつもりだ。政治的なものではなく、犯罪行為への説明責任だ。トランプは刑務所に入る必要がある」

 決定に法的な拘束力はないものの、2024年大統領選挙で再選を目指すトランプ氏にとっては、大きな打撃となります。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2022
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