静岡・裾野市のさくら保育園の元保育士3人が園児を虐待したとして、暴行の疑いで逮捕された事件。
3人の中で1番年上である服部理江容疑者(39)が、虐待の動機を話していることが、接見した弁護士への取材で明らかになった。
服部容疑者「普段やらない仕事がコロナで増えて大変だった。バタバタしてバインダーで押さえつけてしまった」
子どもの頭をバインダーでたたいたとみられる服部容疑者。
そのバインダーは、新型コロナウイルスの影響で、体温やトイレの回数など園児たちの健康状態を記録し、まとめていたものだった。
服部容疑者は、検温の記録をつける際、園児が遊具に上って危なかったため、持っていたバインダーで頭をたたいたという。
服部容疑者「『(園児に)それ以上登らないで』というつもりだった。たたいたと言われればたたいたことになるかもしれない。子どもと保護者に申し訳なかった」
おおむね、容疑を認めているという服部容疑者。
5日、臨時休園だったさくら保育園は、6日から園児の受け入れを再開した。
保護者の中には、複雑な思いを抱える人が。
保護者「虐待に関してはすごい衝撃的でしたけど、保育園がなくなってしまったら、次はどこの保育園に行こうとか、また生活的な問題になる」
事件を受けて、市には、保護者から転園の相談が相次ぎ、すでに10件ほどが手続きに入っているという。
元保育士3人は、プライベートでは付き合いがなく、特別な関係はなかったという。
警察は、園の関係者から話を聞くなど、実態解明を進めている。
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