【解説】ドローンの進化で何が変わる? 暮らしに変化は? (2022年10月24日)

【解説】ドローンの進化で何が変わる? 暮らしに変化は? (2022年10月24日)

ドローン技術の進歩でいったいなにが変わるのか、東京大学大学院で航空工学を研究している土屋武司教授に聞きました。

 ―――人がいる地域で自動操縦かつ、ドローンが見えない状況で動くというのは大丈夫なのでしょうか。

ドローンの技術というのは日進月歩どんどん進んでおりますが、完全に落ちないというのは難しく、落ちにくくする、落ちてしまっても安全に落ちる研究が進められております。

 ―――落ちにくくする、安全に落ちる研究の過程はどのようなものでしょうか。

新エネルギー・産業技術総合開発機構の下で行っている研究になりますが、ドローンに掲載されているAIが地上の様子を確認し、人や車を探知して着陸をするようにしております。

 ―――この安全対策では、ドローンに電気が通っており、安全装置が作動していると思いますが、ドローン自体の電源自体が落ちてしまった場合は対応できないと思います。その際に下に人がいたら危ないと思いますが、その場合はいかがでしょうか。

正常な状態であれば、人がいる場所の上空を避けて通ったり、着陸する時に人や物を避けたりをすることが可能ですが、仮にそのようなことが失われても、ドローンにパラシュートを搭載して、何かあった時にはパラシュートを開いて墜落の衝撃を和らげるような研究もあります。

絶対に落とさないというのは難しいため、落ちてもできる限り安全にするという研究になります。

 ―――少なからず誰かを傷つける可能性がはらんでいるということですよね?

例えば飛行機も生まれて120年たちましたが、それでも飛行機事故は存在します。ドローンも墜落して誰かを傷つける可能性はあり得ると思います。

ただ、それがどの程度のリスクを持っているものなのか、正しく判断をして、どの程度リスクを許容するのかを認めて、認められた範囲で規制が緩和され、ドローンが飛行していくことになるかと思います。

 ―――リスクを許容するということはドローンによるメリットも受けられるということかと思いますが、どのようなメリットがあるのでしょうか。

まずは、気象災害や地震災害現場で孤立してしまった人たちや遭難者を発見して物資を届けるような使われ方をするかと思います。それが安全に行えるようになった場合、日常の街の中でも物を運んだり、空撮をしたりという使われ方をするようになるのではないかと思います。

10年や20年たった時に、街の中でふと空を見るとドローンが日常的に飛んでいるという世の中が訪れるのではないかと思います。

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