コロナ禍で健康意識が高まる中、「ギリシャヨーグルト」の売り上げが増えているといいます。乳酸菌への再注目もあり、「市場がさらに成長する」との予測もあります。人気の理由を取材しました。
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街の人に「ヨーグルト食べていますか?」と聞きました。
20代
「毎日、ヨーグルトは食べていますね。デザート的な感覚で」
20代
「朝ご飯食べる時間がないので、ヨーグルトだと手軽で簡単に食べることができるので」
20代
「週1くらいで食べます。“腸活”ですかね」
20代
「健康志向は強まったかもしれないですね」
デザート感覚や、手軽な食事として食べる人、健康に気をつかって食べる人などヨーグルトを食べる理由はさまざまですが、スーパーの売り場には、変化が出ているといいます。
クイーンズ伊勢丹 白金高輪店 中村忍店長
「こちらが乳製品のヨーグルトコーナーになります」
豆乳で作られた物や、機能性をうたったヨーグルトなど種類もさまざまです。東京・港区の「クイーンズ伊勢丹 白金高輪店」では常に60種類以上があり、売り場面積が広がってきているといいます。
その中でも売り上げが伸びてきているというのが、高タンパクだという「ギリシャヨーグルト」です。
クイーンズ伊勢丹 白金高輪店 中村忍店長
「高タンパクなところが人気で、『パルテノ』のプレーンの方ですね。当店でも1番の人気商品となっております」
「パルテノ」の製造元に話を聞くと――
森永乳業 マーケティング統括部 高橋夏海さん
「(2019年度比)2021年度は135%に推移しました」
「ギリシャでは一般的に食べられている」というギリシャヨーグルト。森永乳業によると、水分などを取り除いた「水切りヨーグルト」とも呼ばれるもので、普通のヨーグルトに比べて、タンパク質が約3倍あり、クリームチーズのような濃厚さが特徴だといいます。そのため、スプーンをひっくり返しても、落ちないほどです。
新型コロナウイルスが猛威を振るいだした2020年ごろから、売り上げが伸び出しているといいます。
森永乳業・高橋さんは、「その時期に、体づくりとか健康管理を意識される人が増えたので、タンパク質がたくさん入っている『パルテノ』が食べていただけるようになったのかなと」と話しました。
富士経済によると、ギリシャヨーグルト全体の販売額は2017年ごろには頭打ちとなり、2019年まで減少傾向でした。しかし、“コロナ太り”など健康を意識する人が増えた影響もあり、今年は2019年に比べて、3割以上増加する見通しで、「来年は、さらなる成長が予測されている」ということです。
他のメーカーのギリシャヨーグルトでも、女性をターゲットに、発売当時と比べ売り上げが2倍以上となった商品や、スポーツをする人をターゲットにした商品など、いずれも好調だということです。
専門家によると、「ギリシャヨーグルトは、少ない量でタンパク質などの栄養素を多くとれることが、人気となっているのではないか」といいます。
さらに、酪農学園大学の石井智美教授は「最近では、(乳酸)菌の量を増やしたヨーグルトというよりも、発酵乳飲料ですけど、今年に入ってから、すごいブームになっています」と話します。
ギリシャヨーグルトの追い風になっているのが、今も品切れになるところがあるほどの「乳酸菌飲料」。この乳酸菌飲料により、ヨーグルトなどが再注目されているということです。
(2022年10月24日放送「news every.」より)
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