旧統一教会と政治家の関係が続々と明らかになるなか、自民党の福田総務会長は旧統一教会との組織的な関係を否定したうえで「何が問題かよく分からない」と述べました。
旧統一教会が現在の「世界平和統一家庭連合」に名称変更が認められた際の文書。
教会側は合同結婚式、つぼや印鑑などを高額で購入させる霊感商法などが社会問題化した後に名前の変更を求めていましたが突如、認められたことに追及の声が上がっています。
共産党・宮本徹衆院議員:「政治家が働き掛けて、新たな被害につながりかねない名称変更への道を切り開いたとしたら、これは本当に大問題だと思います」
問題視されているのは、与党である自民党の議員と旧統一教会の関係です。
岸田総理の派閥で堂々と協力をアピールする議員も…。
小鑓隆史参院議員のツイッターから:「世界平和連合の皆さんが隆和会という後援組織を立ち上げて頂きました。応援歌まで作って下さり感謝」
今月10日、投開票の参院選で2選目となった自民党の小鑓隆史参議院議員。先月のツイッターでも…
小鑓隆史参議院議員のツイッターから:「オンラインでつないでの隆和会の国政報告会。巨人の星の替え歌で激励頂き、感謝です」
また、安倍元総理の弟である岸信夫防衛大臣も選挙の際に旧統一教会の関係者から支援を受けていたことが分かっています。
岸信夫防衛大臣:「社会問題化している。それによって迷惑を被り、あるいは被害を負っている方がおられることについては大変、問題だと思っております。そういうことが言われている団体であることは認識しておりました」
そして、今後も支援を受け続けるのかとの質問に対して「適切に判断する」と繰り返しました。
岸信夫防衛大臣:「(Q.関係を持つことでお墨付きを与えるのでは?)そういう影響が出ない…あまりそういったことまで候補者自身が考えていなかったというのが実態だと思いますが、いずれにしても適切に判断をすべきであると思います」
司会:「レディース&ジェントルマン。名誉ある伊達忠一さんです」
おととし行われた旧統一教会などが主催するイベントでスピーチを行っていたのは「三権の長」を務めた伊達忠一前参議院議長です。
伊達忠一前参院議長:「本日ほど文総裁、韓総裁ご夫妻が説いておられる共生・共栄・共義の精神が切実に必要とされる時代であろうと、こう思っています」
伊達前参院議長の他に、もう1人。よく見ると、現在の衆議院議長・細田博之議員の姿もありました。
伊達前参議院議長にイベント参加の理由を聞いてみると…。
伊達忠一前参院議長:「安倍さんに『統一教会に頼んで』『ちょっと(票が)足りないんだうちが』と言ったら(安倍元総理は)『分かりました。ちょっと頼んでアレ(支援)しましょう』と」「(Q.選挙のお礼を兼ねて?)そうそうそう」「(Q.旧統一教会からも出席の依頼があった?)案内があって。依頼というわけではないけど案内ですよね」
2016年に行われた参院選で伊達前参院議長が応援していた宮島喜文候補を当選させるため、安倍元総理に旧統一教会からの票の割り振りを依頼したと言います。その礼を兼ねてイベントに参加したと説明。
こうした自民党議員と旧統一教会の関係が次々と明らかになり、問題視されるなか、福田総務会長は…。
自民党・福田達夫総務会長:「正直、僕自身が個人的に全く関係がないので、何でこんなに騒いでいるのか正直よく分からないというのはあります。また関係があると言われていますがと言っても、関係がある人がいるのかなというくらいのものだし。何か本当に明確に我が党が組織的にある団体から強い影響を受けて、それで政治を動かしているのであれば問題かもしれませんが、申し訳ない、僕の今の理解の範疇(はんちゅう)だとそういうことは一切ないので」
これに対し、野党側は旧統一教会を巡る対策本部を立ち上げて今後、追及していくとしています。
立憲民主党・泉健太代表:「岸防衛大臣が選挙での手伝いを認めた。末松文科大臣が教団によるパーティー券購入を認めた。二之湯国家公安委員長は関連団体のイベントの実行委員長を務めたなどなど、その裏では様々な選挙の応援を得ていたということも明らかになってきたので、これはやはり自民党は党で調査をすべきだと思います」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp