参院選の争点の一つとなりそうです。円安が止まらず、6月15日朝、1ドル=135円台後半に下落しました。かつては、世界情勢が不安になると円高になっていましたが、なぜ今、円安が続いているのでしょうか。
<山本太朗記者>
「こちらの高級感のある音色がするおりんですが、18金製でお値段、なんと、およそ2200万円です」
15日から、静岡市の百貨店で始まった「金の祭典」。200点以上、総額5億円の金の商品が販売されていますが、今、これらの価値が上がっています。
<松坂屋静岡店 望月公成さん>
「(金の)資産価値は上がっている。代々、ずっと残していけるモノとして、仏具関係が好評で売れている」
ロシアのウクライナ侵攻によって、金の価格が急上昇。金1gの年間平均小売価格は、2021年と2022年4月を比べるとおよそ1600円上昇しています。
金は昔から「安全資産」と呼ばれていて、戦争や自然災害が起きると価格が上昇する傾向があります。
一方、もう一つの安全資産「円」は逆の動きをみせていて、為替相場は15日朝、1ドル=135円台後半に下落しました。この円安は、日米の金利差の拡大が要因であると言われています。
<静岡経済研究所 恒友仁常務理事>
「アメリカの金利が下がる、円の金利が上がるというような状況があれば、また円高の方に振れる可能性があるが、現状はそのような傾向は当分見られない」
円安による輸入食品の値上げは、私たちの財布に直接影響を与えています。
<田子重セナ店 浅野祐介店長>
「こちらのアボカドが特に値上がりしている」
(どれぐらい値上がりしてる?)
「例年だと200円を超えることはないが、1.5倍くらい高くなって、268円になっている」
魚介類にも影響が…。
<田子重セナ店 浅野祐介店長>
「こちらに並んでいる外国産のエビも値段が上がっている」
(どれくらい値上がりしてる?)
「通常価格、例年の100円くらい値上がりしている」
今後は、ビールやお酒のおつまみ、ナッツ類が値上がりする予定です。家計へのダメージを減らすため、こちらの店舗では、価格が落ち着いている旬な海産物を前面に打ち出しています。
<田子重セナ店 浅野祐介店長>
「今だとカツオですね。旬でもあり、水揚げ量が多くなってきて、マグロに比べて値段が安く、しかも美味しいオススメ商品です」
今後も円安による価格の高騰が家計を圧迫し、私たちの頭を悩ます日々はまだまだ続きそうです。
#LIVEしずおか 6月15日放送