19世紀、進化論の誕生によって、人間の自然界における位置についての認識が確立し、この考え方を基礎に現在の人類進化学にまで発展してきました。しかし、遺伝子の物質的本体であるDNAを直接扱う分子進化学が進んでくると、「進化論」以来の「有利な突然変異をもつ個体だけが進化の過程で生き残ってゆく」という自然淘汰の考えに矛盾する現象が多数発見されるようになりました。「人間の進化」という考えの変遷とともに、分子時代を迎えて誕生した仮説「中立進化論」について解説します。
Source:Ismedia.jp [read more]