中国の習近平国家主席が1989年の天安門事件について「党と国家の存亡に関わる戦いに勝利した」と述べ、武力弾圧による事態の解決を正当化していたことが分かりました。
中国の共産党政治理論誌「求是」は1日、去年11月、党が40年ぶりに「歴史決議」を採択した際に行われた習近平国家主席の演説の内容を明らかにしました。
その中で習主席は、民主化の要求を武力で弾圧した1989年の天安門事件について「深刻な政治騒ぎ」と従来の表現を使ったうえで、「断固たる措置で党と国家の生死と存亡がかかる戦いに打ち勝った」と正当化したということです。
また、天安門事件をアメリカと戦った朝鮮戦争と同じ国家の危機だったとして事態を収拾できなければ「中華民族の偉大な復興の過程も絶たれていた」と述べたとしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp