議員宿舎から総理公邸へ、岸田総理大臣の住まいの引っ越しが11日午後に終わりました。今、公邸に引っ越すその理由とは。
“空き家”だった公邸に主が戻ってきました。最後の住人となったのは民主党政権の野田総理です。
安倍総理大臣(当時):「公邸にずっと泊まっていたら立派な総理なんですか。私は違うと思います」
第2次政権の安倍総理は“心身の休養・充電”のためと自宅で暮らし、政権を引き継いだ菅総理も議員宿舎を利用していました。公邸に何か問題でもあるのでしょうか。
実は、公邸には「幽霊が出る」という噂があります。“幽霊が出るとのうわさは事実か”という質問に・・・。
菅官房長官(当時):「色々なうわさがあるというのは事実でありますし、閣僚が公邸で懇談会を開いた時もそういう話が出たことも事実」「(Q.幽霊の気配を感じたことがある?)言われればそうかなと思います」
不気味さを感じてしまうのは無理もありませんが、公邸には年間約1億6000万円の維持費がかかります。
さらに、野党が繰り返し指摘していたのが有事の危機管理の問題です。
“公邸最後の住人”・野田元総理大臣:「北朝鮮がミサイルを日本海に向けて発射した。あれよあれよと日本の本土に近付いてくる。10分で着弾しますよ。1分、2分がとても大きいんです、危機管理上」
議員宿舎に住んでいた菅総理は当時、こう反論しています。
菅総理大臣(当時):「やはり時間の問題、公邸までの。歩いて行っても、これは10分です」
ただ、首都直下地震が起きた場合などには、たどり着くことが困難になるという指摘も。10月に首都圏で震度5強の地震が起きた際、岸田総理が官邸に入ったのは発生から35分後でした。
岸田総理大臣:「住居がどこであっても総理大臣というもの、危機管理においては万全を期して対応しなければならない。それは変わらない」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp