この事件は2023年8月、
アメリカ・ニューメキシコ州サンタフェ近郊の道路で実際に起きました。
当時、妊娠中だった女性警察官が
逃走する容疑者を追跡する中で、
現場にいた一般市民と協力し、
容疑者を制圧した実際の事件です。
【事件の発生と追跡】
当時、容疑者スティーブン・ヒメネス(39)は
裁判所から装着を命じられていた電子監視装置を
自ら切断して逃走中の状態でした。
さらに盗難車を運転しながら
道路を逆走し、
自転車のライダーに向かって突っ込むなど
周囲の市民に深刻な危険を与える運転を続けていました。
現場にいたニューメキシコ州警察の
レティシア・ファレン巡査は、
これ以上の被害を防ぐため、
自らのパトカーを容疑者の車に正面から衝突させ、
強制的に車両を停止させました。
【逮捕までの経緯】
しかし、衝突後も状況は終わりませんでした。
容疑者は車から降りるとすぐに
タイヤレバーのような金属工具を持ち、
パトカーのフロントガラスを叩きつけ、
ガラスを完全に破壊しました。
その後、容疑者は
近くに停車していた
一般市民アンソニー・ロドリゲスのトラックを
奪おうとします。
これを見たファレン巡査は
「車に乗せるな!」と叫び、
制止を求めました。
その瞬間、
アンソニー・ロドリゲスが先に飛び出し、
容疑者を地面に押さえつけました。
容疑者は抵抗を続け、
警察官の銃を奪おうとしたり、
警察官に噛みつこうとするなど
激しく暴れました。
しかしアンソニーが
容疑者を押さえ続けたことで、
ファレン巡査は無事に手錠をかけることができ、
容疑者はその場で逮捕されました。
【現場の状況】
完全に制圧された後、
ファレン巡査は息を切らしながら
アンソニーに「本当にありがとう」と
感謝の言葉を伝えました。
さらに
「次はあなたの車を奪われるのではないかと
本当に怖かった」と話し、
当時の状況の危険さを語っています。
実はファレン巡査は当時妊娠中で、
逮捕直後は体調を考慮し
現場を同僚に任せ、
パトカーでしばらく休む必要がありました。
【事件のその後】
容疑者ヒメネスは
警察官への暴行、
車両窃盗、
銃器奪取未遂など
合計9件の重罪で起訴されました。
当初は
1万ドルの無担保保釈で
一度釈放されましたが、
危険な再犯者を保釈した司法判断に
批判が集まりました。
その後、
電子監視装置の破壊など
過去の違反が再検討され、
保釈は取り消され再拘束されています。
ファレン巡査と
お腹の赤ちゃんは
ともに無事でした。
人々は
妊娠中にもかかわらず
職務を全うした彼女の勇気に
敬意を示しました。
そして、
危険な状況で警察を助け
容疑者の制圧に協力した
アンソニー・ロドリゲスは、
銃の奪取という最悪の事態を防いだ
「真のヒーロー」として
地元で大きな注目を集めたといいます。
