1年で最も寒い時期を迎えましたが、家の中でも寒さを感じていませんか?
寒い家は健康を害するリスクが高まるとされています。暖房をつけても部屋が寒い原因や防寒対策を専門家に聞きました。
熱工学に詳しい山梨大学大学院の鳥山孝司准教授です。
山梨大学 大学院 鳥山孝司准教授:
「今年の冬は寒さ対策が重要になる」
鳥山孝司准教授:
「(去年の)夏が暑かったので身体が暑さに慣れ、寒さに慣れていかない。それにより体温調整が難しい。寒さ対策として服を着る、部屋を暖めるのは重要」
WHO=世界保健機構は冬の室温を18度以上に保つよう呼びかけています。
しかし山梨県の冬場の居間の在宅中の平均室温は17.6度!わずかに届いていません。
居間の中でも温度に差があり、床上1mでは18度を超えますが、足元(0m)は14度と、その差は4度もあります。
実際、暖房をつけても足元が寒いといった経験はありませんか?
これが…
鳥山 准教授:
「コールドドラフト現象です」
鳥山 准教授:
「家の窓ガラスから外気の寒さがつたわり、窓ガラス付近の室内の空気が冷たくなることによって起きるものです。床に冷たい空気が流れる」
このコールドドラフト現象を抑える対策は『空気の循環』です。
鳥山 准教授:
「カーテンを断熱性の高いものに置き換える」
「サーキュレーターなどを使って下の冷たい空気を上に循環させる。それによって空気を撹拌して均一にすることができるので、サーキュレーターを使うのはいい」
これが節電にもつながります。
また部屋ごとの温度差にも注意が必要です。
鳥山 准教授:
「家の中の温度差は5度以内」
山梨県の住宅は居間と脱衣所の温度差は6.2度、居間と寝室との温度差は5.8度と大きな開きがあります。
この急激な温度変化で心配されるのがヒートショックです。
これは血圧が大きく変動し、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こすもので、特に浴室はトイレでリスクが高まります。
鳥山 准教授:
「暖かい部屋から寒い部屋に移動した際に身体がぐっと縮まるような現象が起きる、その時に血圧が急上昇する」
「風呂に入っていると身体があたたまって血圧が下がる、その時にお風呂場から出ると水圧がなくなって血圧が急降下する。その時に身体に負担がかかって、ふらつきが起きたり、場合によっては亡くなってしまう」
どの年代でもリスクはあり、特に高齢者や生活習慣病のある人、筋肉量が少ないやせ型の女性などは注意した方がいいということです。
ー対策は?
鳥山 准教授:
「部屋の温度を一定に保つ、(家の温度差を)5度以下に抑える、ゆっくり湯船に浸かり、お湯の温度を高めすぎず41度以下。10分以内の入浴が重要」
冬は、家の中の温度差をなくすことが重要です。
山梨大学 大学院 鳥山孝司准教授:
「家が寒いと身体の負担が非常に大きい。健康的、また活動的な生活を送るためにも寒さ対策をしっかりしていきましょう」
