“中道”っていったい何? 立憲・公明が新党結成「中道改革連合」 有権者には明確な選択肢も 戦局にはどの程度影響か? 政治アナリスト・伊藤惇夫氏解説

“中道”っていったい何? 立憲・公明が新党結成「中道改革連合」 有権者には明確な選択肢も 戦局にはどの程度影響か? 政治アナリスト・伊藤惇夫氏解説

新党結成を表明した立憲民主党と公明党。16日、党名は「中道改革連合」と発表しました。選挙の構図はどのように動くのでしょうか。政治アナリスト・伊藤惇夫氏に聞きました。

 突然の発表から一夜。新党設立の届け出を終え、揃って会見を開いた立憲・野田氏と公明・斉藤氏。共同代表という形で、新たなスタートを切りました。

 綱領には「責任ある中道勢力として立ち上がる」などと記される方向で、政策について経済・社会保障・包摂社会の実現など、5つを柱とするということです。

(Q”中道”とは?)
伊藤氏:簡単にいえば「右でも左でもない」。ただ”中道”にもいろいろあり、「保守中道」「中道リベラル」など、ある意味「幅広い」。今の状況を見ると、自民党が保守色を強めている。これに対し、共産党・社民党は左。右でもない左でもない、その間の層を取り込んでいく意図があると思う。

(Qどちらからアプローチした?)
伊藤氏:野田氏からアプローチしたとみるべき。野田氏は、自民との連立を解消した、あるいはその前後ぐらいから、公明との間でやり取りをしてきたようだ。

(Q政策面で一致できる?)
伊藤氏:これからだと思う。”中道”について今の段階ではわかりにくいが、少なくとも高市政権のような保守的政治はしないということ。この対比で、有権者にとっては明確な選択肢ができたといえる。今後、政権を目指すならば、”自分たちが目指す国家像”を明確に打ち出せるかどうかがポイントになってくる。

 今回の合流の構図をみていきます。野田氏は「参議院や地方議会については、立憲・公明が残る状況」と述べています。次の衆院選で公明党は全ての小選挙区から撤退し、立憲出身の候補者を応援。比例代表では、公明出身の候補を優遇するということです。

(Qなぜ衆議院だけ?)
伊藤氏:かつての新進党と同じパターン。とりあえずは選挙のある衆議院を先行させて、参議院はまだ選挙がないため、次の結果次第だろう。あまり議席が獲得できないということになれば、参議院は立憲・公明で残ることも可能性としてある。

(Q合流に賛同しない議員は?)
伊藤氏:立憲に残留する人が出てくるかもしれないし、政党を離れて無所属で出ることもあり得る。新進党のときも、合流しないで旧政党に残った人もいた。

(Q得票への影響は?)
伊藤氏:各小選挙区1万~2万票、公明党の基礎票があるといわれている。これが自民から離れただけでもかなりマイナス。その票が立憲に入ると、かなり大きな影響があるだろう。ただし選挙結果を左右するのは無党派で、計算通りになるかは不透明。

■国民・玉木代表は「新党には加わらない」

 最後に各党の反応です。

(自民・小野寺税調会長)「激戦機・接戦区においては、少なからず影響はあるのでは」

(維新・藤田共同代表)「選挙用の受け皿。非常に面白い、興味深い動き。壮大な社会実験だと思う」

(国民・玉木代表)「(新党には)加わらない。具体的に”中道”とは何なのかよくわからない」

(共産・田村委員長)「何を旗印にして1つにまとまるのか分からない」

(「newsおかえり」2026年1月16日放送分より)

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