10月15日、2か月に一度の年金支給日。名古屋市内の郵便局に、多くの高齢者が訪れていました。(街の人)
Q.きょうは郵便局へ年金を下ろしに?
「そう」
(街の人)
Q.年金入っていましたか?
「入ってたよ。足りない足りない。年金だけではやっていけないわね」
Q.年金だけは賄えない?
「皆さんそうおっしゃってる」
1か月で自由に使えるお金は約3万円
(村手元美さん)
「2か月分で20万円ない。大した額じゃない、安いもん」
名古屋市内で一人暮らしをしている村手元美さん68歳。
収入は2か月に1度支給される20万円の年金のみ。家賃の4万円と光熱費・食費などを除くと月々に使えるお金は約3万円です。(村手さん)
「年金(支給)月じゃない月はもうピーピー。きのうまでピーピーだったもん」
この日、下ろしたばかりの年金ですが…
(村手さん)
「いろいろ払い込みがたまっているんだわ。15日(年金支給日)まで何も払えんから」
年金支給日まで500円も払えない…
やってきたのは、カルチャーセンター。日々の楽しみはダンス講座に通うことだという村手さん。この日は別の講座も含めて、合計1万円を支払いました。年金支給日まで、お金が用意できなかったといいます。
(村手さん)
「15日までは無理無理無理。500円も払えなかったんだから」入ってきても、右から左へ出ていく年金。
(村手さん)
Q.きょうもらった年金から、そのまま(支払っている)?
「そうだよ、もちろん。年金以外に(お金が)ないもん、どこにも。払うところ払ったから、とりあえずホッとしたような。これからどういうふうに生活しましょうっていうのは、まだ。その繰り返し」ダンス講座の支払いで、今月使えるお金はすでに残り2万円。決して余裕はありませんが、この日だけは財布の紐が少し緩みます。
(村手さん)
「やっと映画を見られるみたいな」
Q.念願の?
「そうそうそう、念願の」
実は、村手さんの趣味の一つは映画を見ること。村手さんにとっては、これも贅沢の一つ。
高くて買えない…「年金増やしてほしい」
しかし、日々の暮らしに物価高が重くのしかかります。
(村手さん)
「何もかも食料品が高いし。高いから買えないしね。安いところで買うしかない。工夫してね」
帰りに寄ったのは自宅近くのスーパー。村手さんが食費に使えるのは、一食当たり約250円だといいます。(村手さん)
「久しぶりにこんなにたくさん買った。1000円近くも。いつもは1個か2個(しか買わない)」
この日購入したのは、総菜パン1個・カップ麺3個・割引になったお弁当が2つ。合計980円です。(村手さん)
Q.3割引きの商品を選んで買ったんですか?
「だってあと(の商品)2割引き。2割より3割の方がいいでしょ。お金がないの穏当に。ちょうだいって言わなあかん」
苦しい生活をしている村手さん。今の政治に望むことを聞きました。
(村手さん)
「もうちょっと年金を増やせっていう大半それだわ。だって政府の人たちなんて、左うちわでしょう。いっぱいもらってるんだもん。市民に還元してって言いたい。本当に年金をもっと上げておくれって…」
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https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2247727
