9月に入っても厳しい暑さが続くなか、猛暑や強い紫外線の影響で知らないうちに目の角膜に炎症を起こし、痛みを訴える人が相次いでいます。放置すると視力低下につながる恐れもあります。
■原因の1つが「紫外線」
取材で埼玉県にある眼科を訪れた番組スタッフ。自覚症状がないなか、角膜炎と診断され驚きの声を上げました。
番組スタッフ
「まさかの自分が。それくらい身近なんですね」
伊藤医院眼科 医学博士 有田玲子医師
「そうですよ。角膜炎というと結構立派な名前だけど、何となく目が不快だなと思っている方も、(角膜炎に)なっている可能性もある」
角膜炎とは、目の角膜に炎症を起こし、痛みや異物感、充血などの症状を引き起こす病気。放置すると重大な炎症や視力低下に結びつく恐れがあります。
連日続く猛暑で、知らないうちに角膜炎になっているケースが今、増えているのです。原因の1つが、紫外線です。
国立環境研究所 中島英彰シニア研究員
「関東地方辺りの紫外線の強さは、数十年前より5%~10%強くなっている」
気象庁によると、今年の紫外線量は7月時点で「7.6」。例年と比べて紫外線が強い日が多くなっていることが分かります。
中島シニア研究員
「40分以上(日差しを)浴びると、日焼けや目への悪影響が始まる」
■ハンディー扇風機に要注意
紫外線の他にも、角膜炎になる原因があるといいます。有田医師がこう指摘します。
「暑かったので、やっぱり夜もエアコンをつけっぱなし。あとはハンディー扇風機とか。暑いので近い所から顔に向けることで涙が飛んでしまう。角膜に傷ができて、角膜炎になる方が増えている。」