空き巣に不安…2週間以上も車中泊 壊れた住宅での生活選ぶ 怪しげな訪問業者も 不安解消に向け警察が防犯カメラを設置 竜巻被害からまもなく3週間

空き巣に不安…2週間以上も車中泊 壊れた住宅での生活選ぶ 怪しげな訪問業者も 不安解消に向け警察が防犯カメラを設置 竜巻被害からまもなく3週間

竜巻による甚大な被害を受けた牧之原市。避難所は利用せず、壊れた自宅で生活を続ける被災者もいます。その背景には空き巣への不安がありました。

斉藤力公 記者:
発災からまもなく3週間。こちらの時計は当時の時間を指したままとなっていて、被害にあった住宅には深い傷跡がいまも残っています

国内最大級の竜巻からまもなく3週間。

9月24日までに463棟の住宅で被害が確認されている牧之原市では家屋の復旧作業が続いています。

平賀正廣さん:
次から次にやらなければいけない。落ち込んでもいられない。自然災害でなるようになったから仕方ない

被害が大きかった細江地区で妻と2人で暮らす平賀正廣さん。

9月5日の竜巻で経営していた飲食店の店舗と住宅を兼ねていた家屋は屋根が飛ばされ、家財道具は水浸しに。

家は取り壊す予定です。

発災から2週間以上車中泊をしていましたが、ボランティアに屋根の補修をしてもらい、22日、ようやく家の中で寝られるようになりました。

平賀正廣さん:
体がのばせるので全然違う。助かった。(Q.避難所に行く選択肢は?)犬たちがいるので(なかった)。もし逃げ出したら迷惑かけちゃうから。噛みつく子たちではないが、(犬が)嫌いな人は嫌いだから

犬を15匹飼っていることから車中泊を選んだという平賀さん。

もう1つ懸念が。

平賀正廣さん:
発電機を借りているので持って行かれると(困る)。2人していなくなるのは怖い

解体まで電気の復旧はしないことにしたため、ボランティアや別で暮らしている家族が蓄電池を置いてくれましたが盗まれることを心配しています。

斉藤力公 記者:
被害の大きかった牧之原市細江地区です。民間の会社の協力もあって警察は防犯カメラの増設に取り組んでいます

警察は空き巣などの犯罪を未然に防ぐとともに住民に安心して生活してもらおうと、24日までに13カ所・15台の防犯カメラを設置しました。

災害に乗じた窃盗や悪質な訪問営業が懸念されている被災地。

そのうち1台が設置された榛地織物にも不審な業者が来たといいます。

榛地織物・榛地研一さん:
強引な感じの営業は来る。最近は減ったが、災害の翌日くらいから来ていた。映像も撮っているし、抑止力にもなるので良い

牧之原市の相談センターによると「屋根の工事をする」「廃棄物の回収をしている」という業者が直接訪問してきたなどといった相談が24日までに9件寄せられています。

被害は確認されていないということですが、市は不審な訪問業者には応じないよう呼び掛けています。

また、警察は郵便局にも協力を求めました。

配達の時の住民への声かけや不審な人や車両を見かけたら警察へ通報するよう依頼しています。

島田郵便局榛原旧集配センター・小関英幸 課長:
普段からお世話になっている地域の住民の助けになればと社員一同活動していきたい

発災からまもなく3週間。

住民たちが安心して日常を送れる日が待たれます。

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