【2025.09.22 OA】
奥能登豪雨から1年を迎えた21日、被災地では犠牲者を追悼する祈りが捧げられました。
いまも現地にその爪痕が残るなか住民たちの思いを取材しました。
この動画の記事を読む>
https://news.ntv.co.jp/n/ktk/category/society/kt68e8755990ac49e09013f6f516de726e
9月21日。
「犠牲となられた方々に哀悼の意を表し、心からご冥福をお祈りするために黙祷をささげます。黙祷」
能登の各地で捧げられた追悼の祈り。
■女性:
「私もすぐそこの家にいっぱい (水が)流れて、友人も亡くなったからそれできょうは黙とうにきました」
■女性:
「あの時はもう自分も逃げるのに必死だったんだけど、どんなに逃げたかったかって思ったら本当に胸が詰まる思いで」
災害関連死を含む19人が命を落とした2024年9月の奥能登豪雨。
至るところで河川が氾濫し、町は濁流に飲み込まれました。
あの豪雨災害から1年。
21日は各地に犠牲者を悼む献花台が設けられました。
■男性:
「私の親戚とか知人が多く亡くなられました」
「きょう改めて献花だけでもさせていただきたいという思いでした」
1年前、河川が氾濫した輪島市町野町。
全ての商品が流されたあと、数か月後に営業を再開したスーパーでも。
■本谷一知さん:
「やっとここまで来たなって。皆さんのおかげでやっとここまで来たなという思いが強いです」
こうしたなか、豪雨による土砂崩れで2人が亡くなった珠洲市の大谷町では。
■川端孝さん:
「地獄絵図のように。この一帯を全てこの土砂、まだ向こうの方にも名残が残ってますけども」
避難所となった大谷小中学校で運営責任者を務めた川端孝さん。
いまも至る所に豪雨の爪痕が残っていると話します。
■川端さん:
「ここも買って半年経つか経たない、軽トラもそのまま土砂で埋まって埋まったままですし。ようやく今解体が始まったところですけど」
「土砂そうですね、そのまま残ってますんで、もう上からこちらの方からドーンと来た土砂が少しずつ積もってね」
大谷町では土砂災害の危険があり、対策工事に時間がかかるとして、19世帯に避難指示が出され、長期避難世帯に認定されています。
取材の途中で出会ったこちらの女性も…
■川岸百合子さん:
「帰ってきて住みたいと思うのはこの場所なんですよね」
「公費解体で家潰して、同じ場所でちっちゃい家でも建てて生活建てるって人が羨ましい」
自宅が長期避難世帯となり、大谷での生活再建が困難だと話します。
■川端孝さん:
「家に戻れない、そこに新しいものも建てられないという思いで忸怩たる思いをされている方が多いので」
「大谷に暮らしていいんだというものを(行政が)光を見せることが大切じゃないかなと考えています」
各地を視察した馳知事は。
■馳知事:
「目処を立てて復旧復興に進むことができるように」「関係当局と連携しながら取り組んでいきたいと思っています」
あの、未曾有の豪雨災害から1年。
生活の再建に向けていまも多くの課題が残されています。
#奥能登豪雨 #生活再建 #追悼 #石川 #テレビ金沢 #ニュース