栃木県の県立高校で、教師の男が盗撮の疑いで逮捕された事件で、男は「気付かれずに盗撮するスリルがあった」と話していて、校内からは20台以上のカメラが見つかっています。
■女子更衣室などカメラ20台以上
カメラを見つけた女性
「いつもと何か違う……」
栃木県内の県立高校で、学校関係者の女性が盗撮のカメラを見つけたのは今月5日のことでした。
女性はすぐに学校側に報告し、校内を調べると次々にカメラが見つかりました。
学校関係者による通報
「学校の女子トイレや更衣室などに小型カメラが設置されている」
翌日に通報を受けた警察がさらに調べを進めると、10数カ所から20台以上のカメラが発見されました。
通報から1週間後、警察は盗撮の疑いで、この高校に勤務する教師・古口大輔容疑者（38）を逮捕しました。
古口容疑者 警察の取り調べに対して
「間違いありません。盗撮するのが楽しかった」
カメラが設置されていた場所の1つは、天井にある「点検口（てんけんこう）」です。外枠の金属部分に加工を加え、1辺1センチ四方のカメラレンズを設置。1つの点検口に、最大4台ものカメラが見つかりました。巧妙な手口で、犯行の悪質さがうかがえます。
古口容疑者はどんな人物なのか、自宅周辺で取材を進めると…。
近隣住民
「家に電気がついている様子がなかった。寝泊まりはしていなかったと思う」
古口容疑者は去年引っ越してきたばかりで、近所の住人はほとんど顔を合わせることがなかったといいます。今回の事件を受け、栃木県の教育委員会はこうコメントしています。
「県民の信頼を裏切る結果となり、おわび申し上げます。全教職員の自覚を促すよう努めて参ります」
警察は、容疑者の自宅から、SDカードや工具類、スマートフォンなど数十点を押収。古口容疑者は、インターネットで部品を購入し、カメラを自作し盗撮を繰り返していたとみられます。
犯行の動機について、古口容疑者はこう述べています。
「気付かれずに盗撮するスリルがあった」
（「グッド！モーニング」2025年8月16日放送分より）
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