「ローカル発、ニッポンの底力」をテーマにTXNネットワークの ローカル5局と日本経済新聞社が、知られざる経済の現場を連携取材し、毎週、地域の持ち回りで放送していきます。
いま、高級家具にも使われる木材「銘木」の海外需要が高まっています。銘木とは、木目が美しく高級家具などに使われる木材のこと。岐阜県にある日本一の“銘木市場”では、縦3メートルあるウォールナットが100万円で落札されました。その需要を取り込もうと、岐阜県の企業が新たな挑戦を始めています。
岐阜の銘木市場の取扱高は、2021年度の13億3000万円を底に回復傾向で、2024年度は15億5000万円でした。その売り上げを支えているのが、外国人バイヤーです。
中国から来たバイヤー:
「岐阜銘木はたぶん日本で一番大きい市場。やっぱり日本では一番いいやつを選べる」
関連する企業にも新たな動きが出ていました。2018年に設立した「板蔵ファクトリー」です。吉田香央里社長が、後継者がいなかった地元の家具工房の経営を引き継ぎ、より利益率の高い、銘木家具メーカーを立ち上げました。
板蔵ファクトリー株式会社 吉田香央里社長:
「3メートル×1メートルくらいですね。この大きさが海外から要望がある中で一番多いサイズですね」
ただ、巨大な1枚板は、木が反ってしまうことが課題です。そこで重要となるのが板をまっすぐにすることです。機械で、木の内部と表面の水分を均一にして乾燥。さらに、職人の手作業で仕上げます。
板蔵ファクトリー 加工職人 松井安生さん:
「クセっていうのが板にしたときに如実に表れてきます。最初に見極めて、板にしていくことが一番難しいです。海外で売れるためには、加工技術だけでなく、デザインも重要です」
銘木を熟練の職人技で加工し、付加価値を高めました。
さらにデザインも重要です。職人が念入りに確認している家具を正面から見てみると、奥側に張られていたのは着物です。刺しゅうで描かれていたのは鶴で、銘木に、和のきらびやかさを加えました。和を感じる家具はほかにもあります。
板蔵ファクトリー株式会社 吉田香央里社長:
「箱根の寄木細工とコラボレーションしたカウンターになります。海外に作られる日本食のレストランや、日本の空間が増えているので、どんどん広がっていけるのではないかなと思います。
『銘木』という言葉を世界共通語として『Meiboku』で伝わるようにチャレンジし続けたいです」
実際に、板蔵ファクトリーの家具は海を渡って、フランスにも。パリのフレンチレストランでは、VIPルームに銘木のテーブルが使われています。
日本経済新聞社 道上拓矢記者:
「日本で触れた“和”の文化を、自国で取り入れようとする外国人が、増えています。こうした流れは、衰退していた産業が復活する糸口になるのではないでしょうか」
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