クーラー設置率59%の道内「年金暮らし…付けれない」北見は“観測史上初”5日連続猛暑日に

クーラー設置率59%の道内「年金暮らし…付けれない」北見は“観測史上初”5日連続猛暑日に

暑さにうんざりという方も多いのではないでしょうか。

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https://news.ntv.co.jp/n/stv/category/society/stae07ad337f474941af5a59053c32b760

札幌では7月25日、2025年で最も高い最高気温35.7℃を記録したほか、北見や美幌などでは5日連続の猛暑日となりました。

2日連続で猛暑日となった札幌市です。

25日は最高気温を更新し、2025年で最も高い35.7℃を記録しました。

(山岡記者)「肌を突き刺すような日差しが降り注ぐ札幌です。立っているだけでも体力が奪われるほど暑いです」

人だけでなくイヌも水辺で涼みたくなるような一日となりました。

25日の最高気温37.0℃と、観測史上初めて5日連続の猛暑日を記録した北見市です。

熱中症対策に工夫を重ねていました。

(カメラマン)「暑さ対策はやっていますか?」

(高校生)「暑さ対策はこれです。日光よけ!あと噴水に行ってきました」

(高校生)「帽子をかぶる習慣がないので、きょうは本当に特に暑いのでタオルぐらいはと思って」

こうした酷暑の中増えているのが、熱中症の疑いがある救急搬送です。

北見市では2024年7月の搬送者数が65人でしたが、2025年はすでに95人に。

(医師)「ご自宅がすごく暑かったと救急隊から聞いています」

(熱中症で受診した家族)「扇風機しか回っていないから、30℃はゆうに超えています」

診察では過酷な環境を訴える家族も。

いま、こうした事例が相次いでいるといいます。

(北見赤十字病院 齋藤高彦副院長)「熱中症で入院する人は年に数人くらいしかいなかったのが、もうすでに15人なのでかなりハイペース。クーラー、エアコンをそもそも設置していない家が多い」

一因とみられるのがクーラーの設置率です。

民間の気象会社の調査では、全国平均が94.4%に対し、道内は59%に留まっています。

(職員)「こんにちは、お邪魔します」

熱中症の懸念から、十勝の本別町では職員が独り暮らしの高齢者を訪問しています。

(職員)「窓も開けている?」

(真浦稔さん)「開けている」

本別町の25日の最高気温は35.5℃。

こちらのお宅でも生活には扇風機が頼りです。

室温が上がらないように、カーテンで直射日光を遮る工夫をしていました。

(真浦稔さん)「この夏は異常ですね。こんな暑さは感じたことない。年金暮らしだとどうしても決まっているもんだから、(エアコンを)付けるところまでいかないです」

道内は25日も内陸を中心に危険な暑さとなりました。

5日連続の猛暑日を記録したのは北見を含めて7地点に。

最高気温が36.1℃を記録した帯広ではー

スケート王国の十勝とあって、夏の間もスケート場が開館しています。

スケートなどを楽しみながら凉をとる人の姿が見られました。

(子ども)「ここ涼しくて快適です」

(子ども)「家にいても暑いし、外であんまり遊べないから体を動かせるし、涼しいからいいなと思って」

札幌市の図書館では席の前に冷房を設置。

外の厳しい日差しも避けることができます。

(札幌市 筒井啓行さん)「非常に暑い状況が続いていますので、暑さをしのぐための場として使っていただければ」

25日も厳しい暑さとなった道内ですが、各地で猛暑を乗り切る工夫が広がっています。
(2025年7月25日放送)

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