自民と立憲の「大連立構想」が浮上 参院選前に早くも政界再編模索の動き【知ってもっと】【グッド!モーニング】(2025年6月27日)

自民と立憲の「大連立構想」が浮上 参院選前に早くも政界再編模索の動き【知ってもっと】【グッド!モーニング】(2025年6月27日)

 自民党の森山裕幹事長は、参議院選挙について「相当頑張らないといけない」と危機感を募らせました。参議院選挙後の政権運営を巡って、立憲民主党との大連立を模索する動きも出ています。

■野党に温度差も…専門家「進行形か」

森山幹事長
「相当頑張らないといけないと思います」

 来月に迫る参議院選挙。「与党で過半数維持」という目標に危機感をあらわにしました。

 少数与党の脱却に向け、衆院解散や連立枠組みの拡大について問われると、このように発言しました。

森山幹事長
「ひと国会終わってみて、いろんなことを検証してみなければいけない」

 自民党とともに苦しい国会運営を強いられた公明党。斉藤鉄夫代表は、立憲民主党と組むことについては否定的です。

公明党 斉藤代表
「立憲との大連立。立憲・自民・公明で選挙区調整がそう簡単にできるとは思わないし、非常に難しいと思います」

 立憲が掲げる「給付付き税額控除」の導入に自民が応じた場合、大連立を組む可能性があるか問われた立憲民主党・野田佳彦代表は…。

野田代表(25日 朝日新聞から)
「賛同する人が出てくれば大いに結構だが、大連立とかそこまでとっぴな話ではない」

 その立憲と参院選での選挙協力を取り付けている共産党は、他党との連立に否定的な考えです。

共産党 田村智子委員長
「自公とともにその補完勢力、維新の会と国民民主党への厳しい審判を訴えて戦います」

 一方、連立政権の再構築に踏み込んだのは、岸田文雄前総理大臣です。

 専門家は、与党と立憲の大連立もあり得ると予想します。

政治ジャーナリスト 後藤謙次氏
「立憲はかなりの確率だと思う。ただこれは永久に連立を組むというより、期限付きテーマ限定連立だと思う。大連立の場合は大義名分が必要。その大義名分は国難」

 後藤氏によると、18日に亀井静香氏(88)と、石破茂総理と近い元自民党副総裁・山崎拓氏(88)、立憲民主・小沢一郎衆院議員(83)が会談し、大連立について激論を交わしたといいます。

「山崎氏は明らかに自民と立憲の大連立を主張して、それに小沢議員が猛烈に反対して激論になったと言われていて、やはり現に大連立構想というのが進行形にあるんじゃないかと思いを強くした」

■国民民主と維新は?

国民民主党 玉木雄一郎代表
「手取りを増やす。そのために協力できるところとは協力していく」

 連立参加に含みを持たせていた国民民主と連立を組む可能性は?

後藤氏
「国民民主との連立は、今それほど前に進んでいるという感じは見えない。自民党執行部と玉木代表の間にあまりケミストリー(相性)が合っていない」

日本維新の会 前原誠司共同代表
「何でも反対するつもりはないが、連立入りするつもりはない」

 連立政権に参加しないと明言している維新については。

後藤氏
「前原共同代表が石破総理と個人的に極めて親しい以外に、組織としてはなかなか一緒になりにくい。だから維新の場合は党全体、党でまとまっていくというよりは、連立ではなくて自公の補強ということで、個人参加という動きが出てくるのではないか」

 キーパーソンとなるのが、過去、維新に所属し、参院選では自民党から比例代表で出馬する鈴木宗男氏だといいます。

後藤氏
「鈴木宗男氏が自民党から出馬するというのは、維新からの人の流れを生むというミッションを私は持っているんだと思う」

(「グッド!モーニング」2025年6月27日放送分より)
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp

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