地震頻発の北海道 専門家「直接的関係はない」 一方“噂”広がり観光客減… 気象庁「科学的根拠ない」

地震頻発の北海道 専門家「直接的関係はない」 一方“噂”広がり観光客減… 気象庁「科学的根拠ない」

また北海道内で震度4の地震です。午前8時過ぎ、根室半島沖を震源とするマグニチュード6.1の地震が発生し、釧路町で震度4を観測しました。

釧路町民)
「(母に)言われて動きを止めたら揺れててちょっとやばいって思った。お水をなるべく蓄えておくとかちょっとした非常食みたいなものは車に積んでいます」。

道内では太平洋沿岸でこの1カ月間に震度4の地震が相次いでいます。今後30年以内に最大40%の確率で起こるとされる千島海溝を震源とする巨大地震。一連の震度4との関連はあるのでしょうか。

北大大学院理学研究院 高橋浩晃教授)
「おおまかなメカニズムは一緒なんですけどもただ、一部の場所に地震が集中して発生するとかそういう特徴ではなく、震源がそれぞれ100キロとか200キロとか離れておりますので直接的な関係というものはないかなという風に見ております」。

頻発する地震。いま、こんな噂が世界を駆け巡っています。

「日本で7月に巨大地震と津波が起こるみたい」。
「占い師も言っている」。

噂の出元とみられるのが、「本当の大災難は2025年7月にやってくる」と帯に書かれた、漫画「私が見た未来」です。作者が見た日本を大津波が襲う夢の内容が描かれたもので、4年前に出版され海外でも人気を集めています。
道内を訪れている外国人観光客は・・

台湾から)
「SNSで知っている」。

香港から)
「あまり信じていない。だからいまここにいる。私の友達や同僚は、来年日本に行ってほしいと言ってきた」。

地震が起きるとされる7月が近づく中、道内でも外国人旅行客の予約が減っているといいます。
札幌のバス会社は。

バス会社)
「6月末から7月くらいには20%から30%くらいのキャンセルが入っています。地震とかの予言で日本全体がダメになるとかっていうような話でキャンセルになっているみたいです。7月は稼ぎどころなので非常に困っている」。

青い池などの観光地が人気の上川の美瑛町でも今月から海外の観光客が減ってきているといいます。
こうした噂について気象庁は、科学的根拠がないとして信じないよう呼び掛けています。

気象庁 野村竜一長官)
「そのような予知の情報はデマと考えられますので、そのような情報で心配される必要は一切ごさいません。科学的な観点から離れた判断をする人がいるのは残念」。

一方で、気象庁は日本ではいつどこでも地震が起きる可能性があるとして日頃からの備えを呼びかけています。

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