「何をすれば…」若者が抱く“憂い”韓国大統領選 李在明氏『優勢』【報道ステーション】(2025年6月3日)

「何をすれば…」若者が抱く“憂い”韓国大統領選 李在明氏『優勢』【報道ステーション】(2025年6月3日)

3日に投開票の韓国大統領選挙。

社会保障制度が脆弱で、超少子高齢化の韓国は、66歳以上の貧困率が38の主要先進国のなかで、最悪です。

少し前までは、子どもたちが仕送りで親世代を支えていた。しかし、その世代も今は…。

大学卒業後、職には就かず、資格を取ることで活路を見出そうとしている男性。

無職の男性(31)
「経済政策をやらなかったから、たくさんの問題があるんだと」
 
ほかにも梨泰院の事故や、先の戒厳令などで情緒的に不安定になり、政治への不満も多くなりました。

明るい将来像は、描けていません。

無職の男性(31)
「(Q.就職ができないと大変か)シンプルに“お先真っ暗で絶望”。経済的なことが何も考えられないくらい、心にぽっかり穴が空いてしまうかも」

近年まれにみる高い投票率となった今回の大統領選。その背景を探ります。

◆ソウル支局の山本志門支局長に聞きます。

(Q.開票作業が続いていますが、現在の情勢はどうでしょうか。)

山本志門支局長
「各メディアが選挙特番を組んで状況を伝えています。出口調査の結果では、李在明氏の優勢が伝えられました。特に保守の地盤であるテグや釜山などがあるキョンサンドでは、前回の大統領選から1割ほど保守票が落ち込んでいます。裏を返せば、他の地域ではより大きな差が出ていることが、李在明氏を押し上げた形となっているわけです」

(Q.李在明氏に支持が集まった理由は何だと考えられますか)

山本志門支局長
「そもそも今回の選挙戦は、去年12月の非常戒厳をどう評価するか。これが一貫して根底にありました。最近の世論調査でも、選挙戦のカギとなる中道層の3分の2以上が非常戒厳に反対していて、これが李在明氏に追い風となりました。李在明氏は、多くの裁判を抱えアンチも多いですが、一方の与党内では候補者を決める際に最後まで混乱が続き、支持者離れが加速しました。そのため、投票者は「今回だけはかなり悩んだ」という人もいました。それでも投票率が高くなったのは、大統領を支えた与党や非常戒厳に危機感を覚えた市民の『とにかく選挙に行かなければ』という強い思いの表れだったと思います。今回は、与党にお灸を据えたいと仕方なく集まった票も少なくなかったといえます」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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