立憲“一時的な消費減税”要求 『政治とカネ』疑惑も…石破総理 語気強め反論【報道ステーション】(2025年5月12日)

立憲“一時的な消費減税”要求 『政治とカネ』疑惑も…石破総理 語気強め反論【報道ステーション】(2025年5月12日)

物価高対策をめぐり、与野党で最大のテーマとなっている“消費税の引き下げ”。減税を見送る方向の石破総理に12日、国会で質問が相次ぎました。

「政府は何もしていない」という追及に、石破総理は、ひときわ語気を強めて反論しました。

立憲民主党は、食料品にかかる消費税を一時的に引き下げるよう求めています。

立憲民主党 大西健介衆院議員
「政府・自民党は経済対策として、消費税減税を実施しない方針を固めたという報道がある。消費税減税を本当に検討しないのか」
石破総理
「広くあまねく裨益をすることも大事だが、そのことによって、一番、困っている人に手厚い支援が行かないのは、私は政策のあり方として、正しいと思っていない。確かに、食料品に限って、税率を下げた国もあるが、そこの税率は20%とか、高い税率を設定している。そして、財政事情は、わが国に比べ、はるかによろしい国ばかり」
立憲民主党 大西健介衆院議員
「石破政権は、雨に濡れて震える国民に傘を差さないんですか。何にもしないんですか。検討するのかしないのか、はっきりしない。はっきりさせてください」
石破総理
「雨に濡れている人に傘を差さない、そのようなことあっていいはずはない。そんなことは、私ども、当然、承知しています。国に責任を持つ。次の時代に責任を持つことが、政治のあるべき姿で、それこそ党利党略でやっていいことではない」
立憲民主党 大西健介衆院議員
「総理なんですから、決めればできるんですから、評論家みたいなこと言うのやめてください。無責任なのは、決められない石破総理であって、物価高に対して、ガソリン減税も消費減税も、何もしないという自民党の方じゃないですか」
石破総理
「1人2万円から4万円の所得税減税、世帯当たり3万円に、子1人当たり2万円加算する低所得者向け給付金。そういうことをやっているじゃないですか。なんで、何もしないというふうに、あなたは決めるんですか。そんなことはありません。予算審議の過程において、そういう方々に対して、政府として、いろんな措置を講じてきた。そういうものを等閑視して、全く見ないで、何もやらないという決めつけは、私は議論として、適当だと全く思いません」
立憲民主党 大西健介衆院議員
「それは、今まで決めたことじゃないですか。それが足りないから、自民党・公明党は、新たに経済対策すると言ってるんでしょ。じゃあ、何やるんですか」
石破総理
「それは、これから議論をいくらでもいたしてまいります」

報道ステーションは、10日・11日の世論調査を行いました。
消費税の税率をどうすべきか聞いたところ『一律で下げる』『食料品のみ下げる』をあわせ、76%が減税が必要だと回答し、『下げない』は21%でした。石破内閣の支持率は27.6%で、政権発足以来、最低です。

野党は、内閣不信任案の提出も視野に入れています。

立憲民主党 辻元清美代表代行
「無策、無策、無策、無策、無策。無策の5連発じゃないですか。『どこが責任政党やねん』と。どうしちゃったの、石破さん」

辻元氏が言う“無策の5連発”とは『物価高』『コメの価格高騰』『年金改革』『選択的夫婦別姓』『政治とカネ』の5つ。

このうち年金については、週内にも年金制度改革法案を国会に提出する方針が明らかにされました。

『政治とカネ』については、石破総理にも疑惑の目が向けられました。
元支援者から受け取ったパーティー券収入を、政治資金収支報告書に記載していなかった疑いがあると、週刊文春が報じたことについてです。

立憲民主党 長妻昭代表代行
「資金や物品および、便宜供与などの提供は受けたことはあるか」
石破総理
「週刊誌報道にございますようなパーティー券の購入や寄付、実態に反する事務所等については、私自身全く覚えがございません」

週刊文春は、石破総理の政調会長時代、元支援者が政調会長室に現金を持って行っていたとも報じています。

石破総理
「『記憶にございません』などと、いい加減なことを言うつもりはないが、その方が政調会長室にお見えになったということは、私自身、記憶としてございません」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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