暮らしに関わる「もの」の値段についてです。4月は値上げされる食品が4000品目を超え、値上げの春となっています。こうした中、仙台市内のあるスーパーでは、4月からキャッシュレス決済を一切やめました。その思いとは…。
4月1日午後6時ごろ、仙台市若林区のスーパーを取材すると…。
生鮮館むらぬし 村主芳治社長
「さっき3時ぐらいに入荷して、いっぱいだったけど、コメの売れ行きもいいですね。消費者目線でいくとコメの値段は下がらないだろう」
都内などで徐々に備蓄米の放出が始まるも、高騰が続くコメ。わずか3時間ほどで棚からなくなった商品も。4月から、みそなどの調味料やビールなどの酒類、さらにはハムなどの加工食品、実に4000品目以上が値上げとなり、家計を直撃しています。
こちらのひとり暮らしの会社員がかごに入れていたのは、「半額」になった弁当。
会社員
「自炊するより安くて、作るより、こっちの方がいいなって。なかなか家計が厳しいので、今の時間を狙って来た」
あらゆるものの値段が上がっていく中、こちらのスーパーでは4月1日から10日間、1パーセントオフのキャンペーンを始めています。それができた理由は…。
生鮮館むらぬし 村主芳治社長
「キャッシュレス決済で、カード会社に支払っていたお金を、そのままお客さんに還元しようと始めた」
3月31日をもって全ての“キャッシュレス決済”を終了したのです。キャッシュレス比率の高まりによって、決済手数料の増加などが経営に直結していたといいます。
生鮮館むらぬし 村主芳治代社長
「1円でも1%でも安く。物価高で5%、10%上がってしまって、その中で少しでも安くした方が、お客さんのためになるというか、自分たちのためにもなる」
インバウンド消費の拡大や人手不足の解消などのため、国がキャッシュレス決済を推進していることもあり、年々、“現金離れ”が進む中での大きな決断。買物客は…。
買い物客(普段はキャッシュレス)
「物価がどんどん上がっていく中で、そこを抑えたいから、こうしますっていうのはありがたいし、消費者目線」
「手数料も高いので、別に現金でも安くなればいいと個人的に思う」
値上げの春を乗り切るため。消費者も事業者も厳しい日々が続きそうです。