アメリカは本当に日本を守ってくれるのでしょうか。トランプ政権が在日アメリカ軍の強化を中止して、およそ1600億円の予算削減を検討しているとCNNが報じました。
■トランプ大統領、日米安保条約に不満
祝日の20日、アメリカ海軍の基地がある神奈川県横須賀市では、軍港巡りの観光船が満席に。在日米軍の強化が中止されるかもしれないとの知らせに、街の人はこう話します。
街の人
「これから先は共存。自分たちのことは自分たちで半々くらいでやっていければいい」
先月行われた日米首脳会談では、日米安保条約の第5条が尖閣諸島に適用されることを改めて確認したトランプ大統領と石破茂総理大臣。
石破総理(先月7日)
「合衆国とそして世界に対する強い使命感を持たれた方だということを、お世辞全く抜きでそのように感じたところでございます」
トランプ大統領(先月7日)
「総理として素晴らしい仕事をするでしょう」
しかし、1カ月後には日米安保条約について、不満を漏らしていました。
トランプ大統領(6日)
「アメリカは日本を防衛しなければいけませんが、日本はアメリカを防衛する必要はありません」
トランプ大統領の発言の変化について、アメリカ政治に詳しい専門家はこう話します。
早稲田大学 中林美恵子教授
「トランプ氏もあの時点(日米首脳会談)で日本を攻撃する必要はなかった。まだ政権発足したばかりですし。本音ではアメリカの有権者を最優先する。外国を守るために防衛費に注がなければいけないのかと、国民から大きな反発を受けている」
■約1600億円の削減見込み オスプレイ16機分
CNNによると、アメリカ国防総省は在日米軍の強化を取りやめることを検討していて、実行されればおよそ1600億円の予算削減が見込まれると想定しています。
これはオスプレイ16機分に相当する金額です。実際には、何が削減される可能性があるのでしょうか。
軍事専門家によると、バイデン政権で新設された自衛隊との連携を深める「統合軍司令部」の予算が削られる可能性があるということです。
共和党の2人の議員は共同声明を出し、「敵対国との交渉におけるアメリカの立場を損なう危険性がある」として、議会との協力なしに行われる大幅な米軍再編は「受け入れない」と異論を唱えています。
(「グッド!モーニング」2025年3月21日放送分より)
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