トランプ氏 続々と関税措置 “今年最大”株価一時1400円下落【スーパーJチャンネル】(2025年2月28日)

トランプ氏 続々と関税措置 “今年最大”株価一時1400円下落【スーパーJチャンネル】(2025年2月28日)

 28日の日経平均株価は一時1400円以上、値下がりし今年最大の下げ幅になりました。きっかけはトランプ大統領。今後、私たちの給料にも影響が出てくると専門家は指摘します。

■トランプ氏 続々と関税措置

 日本、そしてもちろんアメリカも…。

CNN
「アメリカ株は全面的に下がりました」

 大幅な株価下落、その一因となったのはトランプ大統領のこの発言。

トランプ大統領
「10%プラス10%の追加関税。分かりづらいかな?」

 来月4日から中国への追加関税をさらに10%上乗せし、20%に。また、延期していたカナダとメキシコへの25%の関税措置も来月に予定通り発動すると発言しました。

 これには専門家も驚きの声。

第一生命経済研究所 首席エコノミスト 永濱利廣氏
「マーケットから見たらやや想定よりも(追加関税が)早い、株が大きく売られたということ」

 前回のトランプ政権は2年目に追加関税を行い、経済が悪化しています。

 想定を越えた追加関税、日本への影響は…。

第一生命経済研究所 首席エコノミスト 永濱利廣氏
「収入が増えにくくなり、買う物の値段が上がりにくくなる。日本企業の業績に悪影響が出るリスクが高まるので、特に来年の春闘で賃金が期待ほど増えないという影響が出てくるか」

 一方で良い面もあり、永濱氏はアメリカからの輸入品、小麦や加工肉、乳製品は安くなると予測。さらに…。

第一生命経済研究所 首席エコノミスト 永濱利廣氏
「ロシアのウクライナ侵攻の停戦観測が強まっているので、これが早めに動くと世界的な輸入物価の下落を通じて日本経済に恩恵が及ぶ側面も」

 そのトランプ大統領は先日、ゼレンスキー大統領を「独裁者」と批判していましたが…。

記者
「まだゼレンスキー氏を『独裁者』だと思いますか」

トランプ大統領
「私がそんなこと言ったのか?信じられない。次の質問は?」

 会談前に軌道修正です。

第一生命経済研究所 首席エコノミスト 永濱利廣氏
「最初は高めの球を投げて最終的に交渉に持っていって、どう落としどころを見出すか分からないので、トランプ氏の一挙手一投足にかなり世界が振り回される可能性が高い」

 世界が混乱するなか、トランプ大統領を支持する議員は謎の法案を推進。

 ある議員はダレス国際空港を「トランプ国際空港」に。ラシュモア山に顔を刻むことを望む議員まで出ています。

 最近、批判を浴びているのはガザ地区をアメリカが所有してリゾート化する構想を描いた動画。

 金をまき散らすマスク氏に、黄金のトランプ像まで出現。

民主党 シャーマン下院議員
「トランプ氏はかなりクレイジーなことを言う。いくつかは実行するが、ほとんどは実行しない。何が起こるのか分からない」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2025
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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