アメリカのトランプ大統領が、ウクライナのゼレンスキー大統領について「独裁者」であり「勝ち目のない戦争に突入させた」と強い口調で非難を繰り返しました。
■米ロ“頭越し”ウクライナ停戦交渉
19日、ウクライナ・キーウの駅に降り立ったのは、トランプ政権でウクライナを担当しているケロッグ特使です。
アメリカ ウクライナ担当特使 ケロッグ氏
「あるべき形で決着させます。この戦争は3年も続いている」
ケロッグ特使はゼレンスキー大統領と会談を行う予定です。伝えられる内容は明るいものではないかもしれません。
アメリカ トランプ大統領
「地味なコメディアンでしかなかったゼレンスキー大統領が、勝ち目のない戦争に3500億ドル投じるようアメリカに求めている」
■プーチン氏“再会が楽しみ”
プーチン大統領は19日、いつになく上機嫌でした。
ロシア プーチン大統領
「(Q.プーチン氏とは…トランプ氏とはいつ会う?)私はプーチン氏とは毎日鏡で会っています。準備が必要ですが『ドナルド』に会いたいですね。長い間会っていません。彼とは親密ではありませんが、彼が大統領だった4年間に会い、国家間の関係について非常に公平に議論しました。私は喜んで彼に会いたい」
あえて「ドナルド」と呼び親密さをアピールです。
ロシア プーチン大統領
「タイミングについては今の時点では言えません。彼は客観的な情報を得たことでアプローチが変わったのです」
■戦時下の大統領に“口撃”
トランプ大統領がどのような情報に接しているのかは知る由もありません。ただ、先日はゼレンスキー大統領のことを「戦争を始めた」「支持率は4%」と言ってみたり。19日は…。
アメリカ トランプ大統領
「私はウクライナを愛しているが、ゼレンスキーの仕事はひどい。国は粉々になり、大勢が無駄死にした。欧州は和平に失敗し、ゼレンスキーはこのまま楽してもうけたいのだろう。“選挙なき独裁者”たるゼレンスキーは、国がなくなる前に早く手を打つべきだ」
ロシアの侵攻が原因で戒厳令がしかれ、大統領選はできていません。そのため、任期が延長されましたが、最新の支持率は57%(キーウ国際社会学研究所 2月)と高水準です。
ウクライナ国民
「戦争に勝って攻撃がやむことを願う。今日も空襲警報が鳴った。今は選挙を行うべきではない」
「ゼレンスキー氏は絶対に独裁者ではない。彼はどんな場合でも国を守ってきた。私も彼に投票した。トランプ氏が発言を撤回してほしい」
「トランプ氏には期待していたが、もう分からない」
「(Q.もう期待しない?)もうしない」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2025
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